「巨人は大金を使った補強になってない」元セ・パ本塁打王の解説者がズバリ本音「大きなピースはライデル」失った中日の不安点は守護神より…
ライデルの補強は「大きなピースとなった」
山崎氏が巨人の補強で最大の収穫と評価したのは、中日の絶対的な守護神だったマルティネスだ。今季は43セーブをマークしてタイトルを獲得。60試合で防御率1.09と抜群の安定感を誇る。6年連続で40試合以上に登板し、そのうち防御率0点台を2度も記録するなど申し分ない成績を残している。 山崎氏はマルティネスの巨人加入が「勝利を積み重ねる意味で大きなピースになった」と話す。ただ、他の球団の考え方や戦い方によっては、金額に見合う活躍ができない可能性もあると説く。引用したのは、現役時代にチームメートだった中日・井上一樹新監督の言葉だった。 「一樹が良い表現をしていましたね。ライデルを登板させない展開にすれば良いと。その通りだと思います。8回終了時点でジャイアンツにリードされる試合にしなければ、ライデルに大金を使った意味がなくなります」 マルティネスの存在は相手チームの脅威に映るのは間違いない。しかし、野手や先発投手と違い、役割は巨人がリードした試合終盤に限られる。マウンドに立つ機会がなければ、恐れることはない。
中日は“ライデル不在”をどうすればいいのか
ただ、中日にとってはマルティネスをマウンドに立たせない試合展開と同時に、守護神の後任を固める“宿題”が残っている。山崎氏が候補に挙げたのは2人のセットアッパー、清水達也投手と松山晋也投手。清水は今季、3年連続50試合以上をクリアする60試合に登板し、36ホールド、防御率1.40の好成績を残した。一方、松山も59試合で41ホールド、防御率1.33と負けていない。優劣をつけにくい数字だが、山崎氏は清水を推す。その理由を語る。 「球に力があって奪三振率が高い松山のスタイルは守護神向きかもしれません。ただ、制球にややバラツキがあるので、1点差の最終回を任せる不安が残ります。清水は派手さに欠けるので打者はどんなイメージを持っているのか気になる面はありますが、安定感があります。トータルで見ると、現段階では清水が最有力なのかなと考えています」 最終回を任せる投手は今すぐに決める必要はない。 春季キャンプやオープン戦で適性を見極める時間は十分にある。セットアッパーで結果を残している抑え候補が2人いる時点で、視界は決して悪くない。
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