「あのクズ」最終回目前! 戸村光来Pが語る見どころと制作秘話
このドラマを通じて伝えたかったこととは?
――ドラマ放送中に視聴者から印象的な反響はありましたか? 「“海里がヒロインなんだな”という意見をいただき、それは狙っていた部分でもあるので、伝わったのはうれしいです。また、大きくは光があたらないところ、恋愛至上主義のほこ美の母親・明美(斉藤由貴)や、家族の描写が楽しいと感じた方もいらっしゃったようです。そういった反響を受けて、このドラマのいろいろな面が楽しんでもらえているのだと思いました」 ――ラブストーリーだけでなく、サスペンス的な要素や人間ドラマのバランスも絶妙だという声がありますね。 「特に意識して作ったわけではないのですが、やはり基本はラブストーリーとして思っています。台本打ち合わせには多くの方に参加していただき、僕が初めてということもあって、先輩のプロデューサーや監督、脚本家のお二人、脚本協力の方々など、多くの意見を取り入れながら作り上げました。そういった積み重ねが、このバランスの良さにつながったのではないかと思います」 ――物語を盛り上げているPEOPLE 1さんが手がけた主題歌「メリバ」ですが、楽曲制作時にはどのようなリクエストをされたのでしょうか? 「PEOPLE 1さんのサウンドは、ロックでありながらポップさも感じさせる、独特なカオスの魅力が唯一無二だと思っていました。今回の楽曲に求めたのは、ドラマのつらい展開の中でも、ほこ美の『私はこの人が好きなんだ』という真っすぐな気持ちと、それに打たれて正直になっていく海里の心情を音楽で表現してほしい、ということでした。恋愛において、“2人がいいと思えばそれでいいんだ”というメッセージをPEOPLE 1さんらしいサウンドで形にしてほしいとお願いしました」 ――完成した楽曲を聞いたときの印象はいかがでしたか? 「サビが非常にキャッチーで、流れた瞬間に『これだ!』と感じました。実際、現場のスタッフも口ずさむほど耳に残る曲で、撮影中もチーム全体で愛される楽曲になっていました。『メリバ』はドラマの物語や登場人物たちの感情を引き立てる重要な役割を果たしていると思いますし、視聴者の皆さんにとっても印象に残る主題歌になったのではないでしょうか」