間もなく再開！「8月～10月の電気・ガス料金補助」65歳以上の無職夫婦世帯「1ヶ月の生活費」は約25万円…年金収入や貯蓄はいくら？
「厚生年金・国民年金」の平均受給額は？
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、平均的な厚生年金と国民年金の受給額を見ていきます。 ●厚生年金の平均受給額（月額） 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●国民年金の平均受給額（月額） 続いて、国民年金の受給額を確認していきましょう。 国民年金の受給額 出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成 〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 国民年金の平均額は男性5万8798円、女性5万4426円と、男女差はそれほどありません。 一方、厚生年金（国民年金を含む）の平均受給額は男性が16万3875円、女性が10万4878円と、約6万円の差があります。 働く女性の増加により、この男女差は将来的に縮まると予想されています。しかし、妊娠・出産による退職や、子育て期間中の時短勤務などを利用する女性も多いため、厚生年金の支給額の男女差はしばらく残ると考えられます。 仮に、年金額が平均と同水準で、夫婦ともに会社員や公務員であれば、2人の年金受給額は合計で月約26万9000円です。 ただしここから税金や保険料が引かれるため、手取り額はさらに低くなります。 では、シニアになってからの生活費は毎月どれくらいになるのでしょうか。
65歳以上無職夫婦の1ヶ月の生活費は？
次に、65歳以上無職世帯の1ヶ月の生活費を見ていきます。 2024年3月に公表された総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年（令和5年）平均結果の概要」によると、「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の家計収支は次のとおりです。 ●65歳以上「無職世帯」家計の収支 実収入:24万4580円 ・うち社会保障給付:21万8441円 消費支出:25万959円 ・食料:7万2930円 ・住居:1万6827円 ・光熱・水道:2万2422円 ・家具・家事用品:1万477円 ・被服及び履物:5159円 ・保険医療:1万6879円 ・交通・通信:3万729円 ・教育:5円 ・教養娯楽:2万4690円 ・その他の消費支出:5万839円 非消費支出:3万1538円 月の収支:▲3万7916円 65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、毎月約4万円弱の赤字が出ていることがわかります。 主な要因は食費と光熱・水道費で、合計約10万円。光熱費の値上げが続いていくと、家計はますます苦しくなっていくかもしれません。 また、医療費の負担増や介護費用の発生などにも備えておく必要があります。 その他、趣味や交際費など理想の老後生活を過ごすために必要な準備をしておきたいものです。
