料理のプロが「煮物にはテフロン加工のフライパン」を推す理由
だし汁がなくてもおいしくできる!水煮野菜でお手軽に
がめ煮 [材料/2人分] 鶏もも肉…中1枚 筑前煮用水煮野菜…1袋(固形量150g) (A)薄口しょうゆ…大さじ1と1/2 (A)みりん…大さじ1と1/2 水…200㎖
[作り方] 1.鶏もも肉は4等分に切る。皮目を下にしてフライパンに入れ、中火にかけて皮がこんがりするまで両面を焼きつける。油は引かなくてOK。 2.水煮野菜をざるに上げて汁けをきってから(1)に加える。水を注ぎ、中火で煮る。 3.(2)が煮立ったらあくをすくう。(A)を加えてキッチンペーパーなどで落としぶたをし、煮汁が半分以下になるまで煮る。
「今回は、あくまで鶏肉が主役の「メインディッシュになるがめ煮」です。少し西洋料理のシチュー的な発想の煮物ですが、本場九州では、こういうガッツリした仕様もポピュラーです。 主役である鶏肉をよりおいしく食べるために、まずはチキンソテーのように皮目をしっかり焼き付けるのがポイント。まさにテフロンパンの面目躍如といったところですね。普通の鍋だとここまでこんがり焼くのは少し難しいので。もちろんその工程だけ鉄のフライパンでやっていただいてもいいのですが、テフロンパンの方がやはり合理的です。 鶏肉をしっかり焼き付けることで、煮物全体にコクが増すというメリットもあります。ダシも鶏肉自体からしっかり出ます。ですので今回は、野菜は水煮野菜を使って上手に手間を省きましょう。 昔の水煮野菜は、うっすら塩素のような匂いがしたり、味がスカスカだったりすることがありましたが、最近のはずいぶんおいしくなっています。特に袋の水ごと使えるタイプのものは、風味も濃くておすすめです。 もちろん生の野菜から作るとよりおいしくなるでしょう。そしてその場合、野菜の組み合わせに決まりはありません。キャベツや厚揚げなど火の通りやすいものなら、煮込み時間も水煮野菜と変わりません。あるものですぐに作れるボリューミーな和の一品として、ぜひレパートリーに加えてください」(稲田俊輔)