シャープ、MVNO事業に参入を発表 ただし「ロボホン」利用者専用
シャープは14日、モバイル型ロボット電話携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」の発売日である5月26日に合わせ、MVNO(仮装移動体通信事業者)事業に参入すると発表した。ロホボン利用者に特化したモバイル通信サービスを展開するためで、ロボホン利用者以外への通信サービスの提供は、今のところ検討していないという。 iPhone以来のイノベーション? 「ロボホン」はグローバルに成長できるか
SIMカードは、NTTドコモのLTE/3G網に対応したnanoSIMカードを提供する。ロボホン購入と同時に加入すれば、SIMカードがセットされた状態で商品が納品されるため、到着後すぐに通信を利用できる。 メニューは、データ通信のみが使える「データSIM」、電話として音声通話機能が使用できる「音声通話SIM」の2タイプ。それぞれ、1GB・3GB・5GBの3プランがある。料金は、データSIM・1GBプランで月額650円(税抜き)、音声通話SIM・1GBプランで月額1350円(同)など。なお、加入時には開通事務手数料として3200円(同)が別途必要。 専用のMVNOらしく、ロボホン利用者向けのクラウドサービスであるココロプランとモバイル通信サービスのセットプラン「ココロプランモバイル(音声通話SIM・3GB)」も用意する。料金は2480円。このほか、残りのデータ容量が500MBよりも少なくなった時は、ロホボン専用のメールアドレス宛に通知が届くサービスも提供する予定。 MVNOそのものは過当競争状態だが、シャープ広報部は「まずMVNOありきではなく、ロボホン利用者の利便性ありきの話。ロボホンの売り方などを検討するなかで、利用者の利便性の高めるためには、MVNOの運用が適していると判断した」と説明する。 加入者数などの目標値は明らかにしていないが、モバイル通信サービスはロボホン利用者限定であることや、オプションとして提供されるため、加入者は年間6万台の生産台数を下回る見通し。 (取材・文:具志堅浩二)