「ステンレスボトル」で冷たさを長持ちさせるコツは?入れてはいけないものは?美味しく飲むための注意点まとめ
夏も後半を迎えたものの、まだまだ熱い日が続くこの頃。こまめな水分補給に重宝するのが、保冷効果のあるステンレスボトルです。普段何気なく使っている人が多いと思いますが、「入れてOKな飲みもの」や「冷たさを長持ちさせるコツ」など、意外と知らない注意点も……! 【画像4枚】「真空断熱二重構造」の仕組みを画像で見る。ステンレスボトルの特徴である高い保冷・保温力の秘密は? そこで今回は『象印マホービン』商品企画部・山元伸悟さんにお話を伺い、美味しく飲み物を楽しむうえで知っておきたい注意点&活用のポイントを教えていただきました。
ステンレスボトルの「保冷力・保温力」の秘密は?
まず知っておきたいのが、ステンレスボトルの基本的な仕組みについて。 「水筒にはステンレスのほか、プラスチックやガラス、その他の金属など、さまざまな素材が使われています。その中でステンレス製の水筒、なかでも“真空断熱二重構造”を採用している水筒は、なんといっても高い保冷力・保温力があるのが大きな特徴です。 “真空断熱二重構造”とは、二重の壁をつくって、その間を真空状態にするというもの。熱は物体や空気を通して移動しますが、真空には熱を伝えるものが何もないため、周囲を真空にすることで、飲み物の冷たさや温かさが外に逃げるのを防ぐことができます。 ガラスなどと比べて丈夫なのに加えて、軽量で持ち運びやすいのも特徴です」(象印マホービン・山元伸悟さん、以下同) 現在多くのステンレスボトルを取り扱っている『象印マホービン』ですが、1918年の創業以来、長きに渡ってガラス製の魔法瓶を中心に製造していました。 その後、時代のニーズに合わせてより割れにくいステンレス製の販売がスタートしましたが、ガラスでもステンレスでも、どちらも“真空断熱二重構造”という基本的な仕組みは同じなんだそう。(※ガラス製やステンレス製のボトルでも、真空断熱二重構造を採用していないものもあります。) 「高い保冷力・保温力」、「比較的、軽量で持ち運びやすい」という特徴に加え、熱を外に伝えにくい構造のおかげで、「結露が発生しづらい」のも大きなメリット。そのままカバンの中に入れても中のものが濡れることがなく、使い勝手のよさにも繋がっています。