日中気温上がらず1月上旬並みも…灯油需要増も「今後は価格上昇」か 鹿児島
南日本放送
ここ数日急に冷え込み、28日も県内は日中もあまり気温が上がらず、1月上旬並みの寒さとなったところもありました。ホームセンターでは灯油を買い求める人が増えている一方、価格は今後、値上がりしそうです。 【写真を見る】日中気温上がらず1月上旬並みも…灯油需要増も「今後は価格上昇」か 鹿児島 (記者)「ひんやりとした風が体にあたって寒く感じる」 県内は28日、強い寒気の影響で日中も気温が上がらず、伊佐市大口で11.3度、霧島市溝辺で11.7度、鹿児島市でも16.3度など、県内ほとんどの観測地点で日中の気温としては今シーズン最も低くなり、1月上旬並みの寒さとなったところもありました。 「ぐっと冷え込んで寒い、コートも出した」 「できるだけ手袋をしている」 「朝寒かった、あしたが寒い。(あすは)ダウン」 鹿児島市東開町のホームセンターです。店には28日、灯油を入れるタンクを持った客が次々と訪れていました。 (客)「寒いしどうしても必要なので、いつも3つまとめて買いに来る。エアコンだけではとても過ごせない。灯油が必要」 (客)「寒くなったからストーブに、お湯もわかせる」 店では今週に入り灯油の売れ行きが好調で、売り上げは先週に比べて2倍以上だといいます。 資源エネルギー庁によりますと、灯油18リットルあたりの店頭価格は、鹿児島で2290円となっています。前の週より6円安いものの、去年の同じ時期と比べると、48円高くなっています。 来月以降、政府の経済対策によるガソリンや灯油への補助金が縮小されるため、石油情報センターは「灯油価格は今後、上昇していく」とみています。 一方、本格的な冬に向けて暖房器具や体をあたためるグッズを買い求める人も増えています。 先週に比べて売り上げが1.5倍に伸びているのが、石油ストーブです。部屋全体を素早く暖めることができ、購入する人が多いといいます。 (ホームセンターきたやま 林田誠二参事)「11月に入って電気の暖房器具が売れ出して、特に最近は朝晩冷え込み、灯油を使う暖房器具にシフトしている。ヒートショックもあるので脱衣所に置くタイプも備えている」
また、店では使い捨てカイロや湯たんぽなどのグッズも少しずつ売れ行きをのばしているということです。29日の日中は28日よりも寒くなる見込みです。
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