アマ日本ボクシング連盟、新団体「ワールドボクシング」の世界選手権相当大会に選手派遣 今後は傾斜強める
アマチュアの日本ボクシング連盟(日連)が28日、東京都内で会見し、新たな国際競技団体ワールドボクシング(WB)の世界選手権に相当するワールドボクシングカップファイナル(英国シェフィールド、11月25日~)に、2024年パリ五輪ベスト8の原田周大(専大4年)ら男女トップ級選手を派遣すると発表した。日連の仲間達也会長は今後「基本的にワールドボクシングの大会を中心に派遣プランを立てていく」と説明した。 ボクシングではこれまでロシア主導の国際ボクシング協会(IBA)が国際統括団体となってきたが、不透明な組織運営などの多くの問題があるとして国際オリンピック委員会(IOC)が統括団体資格を停止。2021年東京、24年パリ五輪では特別体制で競技が運営された。IOCは28年ロサンゼルス五輪で競技を存続させるためには新たな国際団体が必要だとしており、23年発足のWBは新団体としての承認を目指している。 日連はパリ五輪後からWBに加盟。IBAからの脱退はしておらず、重複加盟の形を取る。 ただ、9月に行われたモンゴル・ウランバートルのWB国際大会に選手を派遣するなど、WBへ重点を移している形。仲間会長は「今後は審判の派遣や、アジアで未加盟の国との仲介など、WBがIOCに承認されるようにわれわれが積極的に動いていきたい」と話し、さらにWBへの傾斜を強めていく姿勢だ。 IOCに新たな国際団体として認められるためには50カ国の加盟がひとつの条件だとされている。これについては、仲間会長は「われわれの持っている情報では、加盟を申請している国だけですでに50は超えています」と話していた。
中日スポーツ