箱根駅伝を走った65歳にネット感動「ほっこり」 白髪紳士が東大院生に伴走「こういうのいいね」
東大院生の古川大晃に給水したのは…65歳の八田秀雄教授
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・箱根町~東京・大手町の復路5区(109.6キロ)が行われ、2日の往路で優勝した青学大が10時間41分19秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を飾った。ゴールも迫る第9区、横浜駅前の給水所に登場した白髪の紳士に、X上には「おもしろすぎ」「何かほっこりする」とコメントが集まった。 【画像】「初めて見た」 箱根駅伝で思わぬ光景が生まれた決定的瞬間 関東学生連合の9区を走ったのは、東大院の古川大晃。博士課程4年の29歳という異色のキャリアを持つ選手だ。そして給水に現れたのは、同大学院の八田秀雄教授。チームメートが給水を行う学校が圧倒的に多い中で、意外な選択だった。65歳の八田教授はパーカーにジャージーというラフな姿で古川に水を渡し、走り去る姿に両手を突き上げてエールを送った。 八田教授は運動生理学の大家で「運動時の乳酸を中心とするエネルギー代謝」を研究テーマにしている。乳酸と疲労の関係について複数の著作を持つ。 突然選手と伴走した白髪紳士にX上のファンが騒然。テレビ中継で肩書が紹介されたこともあり「選手の同僚や後輩の選手が『給水』のイメージだったが、こういうのいいね」「東大の大学院八田教授、乳酸代謝とかまさに運動のスペシャリストだった」「なんと八田教授65歳が給水!!いやぁ、色んな人に支えられているんだなぁと改めて」「東京大学大学院教授が給水に現れる箱根駅伝おもしろすぎんかw」「東大大学院の八田教授、給水の時にバンザイしてて何かほっこりする」「バンザイしながら笑顔いっぱい!素敵な給水の様子だった」とコメントが集まっていた。 八田教授に給水してもらった古川は、八代高(熊本)を卒業し、熊本大に進学。九州大大学院で修士号を取得し、さらに東大大学院に進んだ。研究テーマの1つは「追尾走(人の後ろについて走る状況)」。昨年9月の日本インカレに出場した際、THE ANSWERの取材に「(陸上は)今までになかった自分の走りができるという1つ1つが嬉しい。終わった後のほっとした感じがすごく好き。(箱根駅伝は)是が非でも走りたい」と話していた。ついに悲願が実現。1時間11分52秒のタイムでたすきを繋いだ。
THE ANSWER編集部