日本は誰ひとり諦めず、劇的な形で２大会ぶりに団体戦金メダルを掴んだ。(C)Getty Images

　日本体操界のレジェンドも感無量だ。 　現地７月29日、パリ五輪の体操男子団体は決勝が行なわれ、日本が２大会ぶりに金メダルに輝いた。橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、杉野正尭、谷川航の５人で臨み、中国との一騎打ちを最終種目の鉄棒で逆転し、合計259.594点で頂点に輝いた。 【画像】最後まで諦めず掴んだ２大会ぶりの金メダル！体操男子団体の演技を厳選ショットで一挙公開！ 　５種目めを終えた段階で、日本は首位を走る中国と3.267点差で迎えた。このままライバルに２大会連続の金メダルを許すのか。しかし、勝利の女神は日本に微笑んだ。最終種目の鉄棒で、なんと中国の２人目が２度の落下で痛恨の２点減点。日本は萱、岡、橋本の３人が完璧な演技でつなぎ、最後の最後に大逆転を収めた。 　 　劇的な展開で2016年のリオデジャネイロ五輪以来、２大会ぶりに王座奪還を果たした日本。後輩たちの激闘をNHKのキャスターとして現地取材している内村航平氏は「僕も金メダルを取った気持ちになっていた。素晴らしい演技を見せてもらいました」と語り、普段はクールな同氏が「お腹いっぱいです」とユニークな表現でリポートした。 　同氏は続けて、「中国は強かったが、日本は最後まで諦めない。スポーツの素晴らしさを見せてくれた」と後輩たちを称えた。「僕がこれまで見た景色の中で一番美しかった」と、自身が主将としてチームを引っ張り金メダルに輝いたリオ大会を上回るチームワークだと絶賛した。 構成●THE DIGEST編集部