最新型の「火の見やぐら」 人工知能で火災を発見 茨城・大洗町
空気の乾燥が続くなか、各地で住宅火災が相次いでいる。そんななか、茨城県大洗町ではAIを活用した「火の見やぐら」が導入され、火災の早期発見が期待されている。 【画像】AI活用した「火の見やぐら」 どの程度正確に火災を検知できる?
■使用するほど検知の精度が上昇
乾燥シーズンを迎え、連日のように各地で火災が発生している。 その火災を早期に発見するため、大洗町が導入したのが、AIを搭載した広域監視防災システム「火の見やぐら」だ。 大洗町 國井豊町長 「これによって初期対応のスピード化が図れる」 消防本部にある高さ17メートルのやぐらに、360度・半径800メートルの範囲が見渡せるカメラを設置。炎や煙などの異常を検知すると、本部のモニターに拡大表示して警告する。それをオペレーターが確認し、消防隊員に出動を要請するという。 AIは、どの程度正確に火災を検知できるのか?システムを開発した会社社長に話を聞いた。 アースアイズ 山内三郎社長 「炎を検出すると、このような形で何パーセントという字が出てきます。80%を超えてくると、ほぼ間違えない」 防火用AIの開発は、まず火災を学習させるところから始まった。最初に普段の風景を覚えさせ、そこにCGで煙や炎を合成。普段との違いから、これが火災だと教え込むのだという。 山内社長 「学習をさせているので、自動車のヘッドライトと間違えることもありません」 似ているものでも、違いを示しながら、これは火災ではないということも教える。これにより火災検知の精度は使えば使うほど上がっていくという。 山内社長 「完璧なんて最初からありえない。再学習をさせていくことによって非常に役に立っていくと考えていただければと思います」 (「大下容子ワイド!スクランブル」2024年12月27日放送分より)
テレビ朝日