子どもがリビングに上着を脱ぎ散らかし、ランドセルを放り出す<理由>を追ってみると…子ども自身に片づけさせたいならまず「言い分」を聞くべし
内閣府が2023年3月に全国約1万人に対して行った調査によると、30%程の人が、テレワークで働いているそう。コロナ禍が落ち着いてきたとはいえ、家にいる時間が以前よりも長くなり、家が散らかっていて、仕事に集中できない…という人もいるのではないでしょうか。「私も片づける前は途方に暮れていました」と語るのは、お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さん。西崎さんは、「収納場所は、使う人に決めてもらうべき」と言っていて――。 【マンガ】子どもにも言い分があって… * * * * * * * ◆収納場所は、使う人に決めてもらう 頑張らない仕組み作りで重要なことは、「使う人」が考えるということ。 リバウンドせず、きれいが続く家にする秘けつはまさにココにあります。 結局、その「モノ」をよく知っていて、よく使う人が、仕組みを考えることが大切だということです。その「モノ」を使う人が、一番、どこが置きやすくて取り出しやすいかを知っているはずだからです。 例えば、リビングにゲームが置いてあるご家庭は多いと思います。テレビにつないで使うため、子どもたちがリビングに置きたがるのではないでしょうか。 「自分の部屋に置けばいいじゃない。ここは共有スペース! 自分のモノは自分の部屋に持って行って」ついつい、そんなふうに言いたくなりますよね。 でも、共有スペースということは「家族みんなの場所」ということ。自分の価値観を家族に押し付けてもうまくいかないことが多いんです。 子どもが、リビングにゲームを置きたいと言ったら、まず子ども自身に、片づけの仕組みを考えさせてあげてください。 「簡単に出せて、簡単にしまえる場所はどこかな?」 そう問いかけてみましょう。そのときに希望があれば、それを伝えてみてもいいと思います。 「ママはお客様がおうちに来たとき、ゲームが出しっ放しになっているのは嫌だなあ。なるべく目に見えない、目立たない場所にしまってほしいな」 どちらかが一方的に我慢するのはフェアじゃない。だから、希望は伝え合いましょう。 子どもたちの希望、そして自分の希望、最大公約数的な解決案を、きっと子どもたちが一生懸命考えて、結果を出すと思います。 1回ではうまくいかないこともあるかもしれません。でも、それなら、トライし続ければいい。場合によっては、一緒に考えてあげましょう。「うまくいかない」にも、必ず原因があるはずです。
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