【Juju(野田樹潤)ブログ】第108:出だしのつまずきをリカバリーできたオランダの週末
初めてのサーキット、初日は走行0周?
みなさんこんにちは、Juju(野田樹潤)です。 7月の富士で開催されたスーパーフォーミュラのレースを終えた私はオランダに向かいました。TTアッセンというサーキットで開催されたBOSS GPに出場するためです。 Juju(野田樹潤)ってどんな人? 最近の写真をみる【BOSS GP オランダ・TTアッセンの現場より】 初めて走るTTアッセン・サーキットは、モトGPなどが行われる高速コーナーが多いサーキットで、少し道幅が狭い印象。それでも初日に2回のフリープラクティス(FP)が予定されていたので、そこでじっくりコースを覚えようと思っていました。
ところがFP1の走行直前にギアボックスのトラブルが判明。MMIチームのメカニックたちが大慌てでギアボックス交換を行ってくれました。 さらに、午後のFP2でコースインしてみると、今度はスロットルにトラブルが発生し、金曜日のFPは、まともに1周も走ることができませんでした。 土曜日午前の予選はぶっつけ本番の状態だったので、最初はコースを覚えることに集中しました。その後は周回を重ねるごとにタイムアップしていったのですが、いよいよアタックというときになって赤旗中断。走行が再開してからは全力で攻め、最後の周で逆転ポールポジションを獲得できました。
クーリングラップを終えてピットに戻ると、チーム代表のバレリオさんをはじめ、スタッフみんなが大喜び。いかにもイタリアのチームらしい明るい雰囲気に包まれたのでした。
ポールスタートを活かせなかった第1レース
土曜日は午前中に予選を行い、それから3時間半後に決勝の1レース目が行われます。ポールポジションのグリッドは気分がいいけれど、でも午前の予選でようやく走れたサーキットなので不安がないわけではないです。
いつも通り上手くスタートを決めようとしたのですが、ホイールスピンで少し出遅れてしまい1コーナーへ。ターンインをはじめようとしたとき、私のイン側から縁石を飛び越えるようにして突っ込んできたジオット選手のマシーンに気づき、それを避けるためにアウト側に逃げました。なんとか接触は避けられましたが、これで順位は9位までダウン。 気を取り直して追い上げを開始しようとすると、再びアクシデント発生でセーフティカーが入ってしまいました。しかもこのセーフティカーがなかなか出ていかないんです(笑)。 おかしいなぁと思っていたらレースが残り6分になったところでようやく再スタートが切られました。さすがに3周で表彰台圏内まで追い上げるのは難しく、結局9位から5位まで挽回して1レース目を終えることになったのでした。あー、悔しい!