メジャー覇者・笹生優花が明かした壮大な“夢” 日本勢13人参戦の来季米ツアーにも言及「すごくいいこと」
「全メジャーを優勝したい」
日米通算4勝を挙げている笹生優花が12日、都内で行われた「全米女子オープン」優勝記念記者会見に出席。改めて喜びを語った。 【動画】笹生優花の偉業に渋野日向子&小祝さくら&西村優菜も祝福! チームジャパンの絆が垣間見える“振る舞い”が話題に 実際の映像です
ペンシルベニア州・ランカスターCCを舞台に5月30日から4日間の日程で行われた今年の「全米女子オープン」は、最終日を3打差の5位で迎えた笹生が「68」でプレーし、通算4アンダーで逆転優勝。 フィリピン国籍で制した2021年に続く大会2勝目を飾り、日本勢初となる海外メジャー複数回制覇を成し遂げた。 笹生は当時の心境を「楽しい1週間でもありましたし、いい思い出もたくさんできて、トロフィーに自分の名前を入れられたことがすごくよかった」とコメント。 自身の戦いぶりについては「パターに助けられた試合。ラインを読むのも難しかったですし、(グリーンの)スピードもすごく速かった。触るぐらいでボールがどんどん転がっていっちゃうので難しかったです」と振り返った。 海外メジャーの複数回優勝は男女を通じても日本初の偉業だが、「全メジャーを優勝したい」とその先に見据える壮大な“夢”を告白。「そんなに簡単に勝てる試合ではないので、まだまだこれから練習が必要」とさらなるレベルアップをもくろむ。 また、10日まで行われていた最終予選会を5人が通過し、来季は自身を含め総勢13人の日本人選手が米ツアーで戦うことにも触れ、「すごくいいことだと思う」と歓迎。「日本人選手でも他のアジアの選手でも、世界トップのLPGAで戦っていけることはすごく楽しいこと」と語り、「みんなで日本でもアメリカでもゴルフ界を盛り上げていけるように努力していくので、これからも応援よろしくお願いします」とファンへメッセージを送った。
笹生 優花(さそう・ゆうか)
2001年生まれ、東京都出身。アマ時代は「アジア大会」の女子個人戦で金メダル(16年)、「オーガスタ女子アマ」3位(19年)など活躍。19年にJLPGAのプロテストに合格し、20年にツアー初勝利。21年には「全米女子オープン」で畑岡奈紗とのプレーオフを制し、メジャー初制覇を達成。同年の「東京五輪」はフィリピン代表として出場したが、その後日本国籍を選択した。24年「全米女子オープン」でメジャー2勝目を達成。日本ツアー通算2勝、米ツアー2勝。アース製薬所属。
ゴルフのニュース編集部