5年目の東海大学でひと足先にインカレデビューを果たした赤間(姉)(インカレバスケ2024・東海大学九州 赤間静夏)
大学からシューターに専念「入らなくても最初から思いっきり打つことをずっと意識しています」
東海大学九州が3年ぶりにインカレ(第76回全日本大学バスケットボール選手権大会)に戻ってきた。愛知大学との初戦、会場MCが「スリィ~~ポイントォ~~赤間ァ!」を連呼。聞き覚えのある苗字に反応する。2年前のウインターカップでベスト4の好成績をおさめた東海大学付属福岡高校出身、2年生の #22 赤間静夏だ。 4本の3ポイントシュートを決め、19点の活躍でインカレデビュー戦を勝利で飾った。元炳善監督は「今日は緊張していたのかあまり精度が上がらなかったけど、もっと入る」と太鼓判を押す。高校時代も3ポイントシュートを決めてはいたが、大学に迎えた昨年から元監督が本格的にシューターとして磨きをかける。赤間は、「1年生のときは迷っている場面も多くあったんですけど、2年生になるにつれて自分がシューターという役割をしっかりやらないといけないという思いが強くなりました。入らなくても最初から思いっきり打つことをずっと意識しています」と頼もしい言葉どおり、思い切りよく13本の3ポイントシュートを放った。 東海大学九州は赤間ら2年生以下の下級生が主力となるチーム。しかし、愛知大学戦ではやっぱり4年生の力が欠かせなかった。 #5 中久保蘭が終盤に勝負強いプレーを見せる。「最後のスティールも、後半の競った場面でもドライブから得点を決めて勝ち切る勝負強さは、4年生からもっと学んでいかないといけないです」と赤間は貪欲に吸収している。 大学でははじめての全国大会であり、「1年生のときに出られていなかった分 このインカレに懸ける想いは強いです。九州リーグ戦は4位という結果で終わってしまったので、インカレの舞台でまず2勝して、トーナメントに上がっていけるようにがんばります」とグループステージ突破を目標に据えた。 2戦目の相手は、新潟アルビレックスBBラビッツで活躍された西垂水美桜監督が新たに指揮を執る環太平洋大学。第2クォーター途中には40-22、東海大学九州が大きくリードする。しかし、前半終了時にブザービーターを決めた環太平洋大学は40-31と一桁点差にされ、勢いづけてしまった。第3クォーターは8点しか奪えず、逆転を許す。試合残り4分31秒、赤間の3ポイントシュートで4点差に追い上げる。残り2分27秒、4年生の中久保がファウルをされながらも押し込み、63-63と同点に追いついた。しかし、勝負強くシュートを決め切った環太平洋大学が72-68で2勝目を挙げ、グループステージ突破を決める。この瞬間、東海大学九州のインカレでの戦いは終わりを告げた。