高校時代が“ピーク”に…?プロでは苦戦する甲子園のスター(2)中日が誇る“異色スター候補”も
長い歴史を誇る高校野球では、これまでに幾多のスター選手が誕生した。甲子園で活躍ればプロの世界からも注目され、将来を嘱望される存在になる。しかし、高校時代に鮮烈な印象を残した一方、プロ野球では実力を発揮できない選手も珍しくない。そこで今回は、甲子園で活躍したものの、プロ入り後に苦しんでいる選手を紹介する。(※今季成績は8月20日時点) 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
根尾昂
投打:右投左打 身長/体重:177cm/84kg 生年月日:2000年4月19日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2018年ドラフト1位 高校時代の活躍から一転、プロ入り後は苦しみ続けている根尾昂。どういった形であれ、結果を残したいところだ。 ”スーパー中学生”として話題だった根尾は、名門・大阪桐蔭高(大阪)に入学。有力選手が多数集まる環境の中、1年夏からベンチ入りした。 投手だけでなく内外野をこなす守備、高校通算32本塁打のパンチ力など、すべてが一級品だった根尾。世代No.1プレイヤーとして高く評価され、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。 プロでは遊撃一本で勝負することを決めた根尾だが、その後は苦戦した。プロ3年目は72試合に出場してプロ初アーチを放ったものの、打率.178という結果に。 そして、2022年6月に投手転向。同年はリリーフとして25試合に登板すると、防御率3.41と一定の成績をマークした。 しかし、現在まで飛躍には至っていない。8月4日の広島戦で今季初先発に抜擢されたものの、初回から相手打線に掴まり、3回6失点でKO。2回表には自らタイムリーを放つ場面もあったが、再びファーム降格が決まった。 プロ入り以降、苦しみ続けている根尾。コントロールなどの課題を改善し、投手として花を咲かせることはできるのだろうか。
ベースボールチャンネル編集部