トヨタGazoo Racing(TGR)、逆転で マニュファクチャラーズタイトル6連覇なるか?
プロトタイプカーによるハイパーカークラス、FIA GT3車両で争われるLMGT3クラス、この2クラスの混走により争われるFIA世界耐久選手権(WEC)の第8戦(最終戦) 「バーレーン8時間」が、10月 31日~10月2日にバーレーン南部サヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて開催される。
バーレーン・インターナショナル・サーキットは2004年に砂漠の中に新設された中東初のパーマネントサーキットで、4本のストレートを15のコーナーで結ぶ一周5.412kmのコース。ストップ&ゴータイプで、ブレーキやタイヤにも厳しい。
全8戦で争われる2024年WECもいよいよ最終戦。前回の富士6時間ではLMGT3クラスのドライバーとチームは決まったものの、ハイパーカークラスではタイトルが確定せず、この最終戦で雌雄が決することとなった。しかしながら富士で6号車ポルシェが優勝したことで、ハイパーカーのドライバーズ選手権は6号車ポルシェのケビン・エストレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・バントールが50号車フェラーリに35点差、7号車トヨタに37点差をつけており、タイトルはほぼ手中にしたと言ってもいいだろう。しかしレースの結末は予想できない場合も多々あるので、ゴールまで目は離せない。
ハイパーカーのマニュファクチャラーズ選手権のタイトルは、ポルシェが161点、トヨタGazoo Racing(TGR)が151点、フェラーリが134点と、こちらは最終戦の結果で決まる。トヨタは優勝すれば逆転戴冠となるだけに、ドライバーやスタッフも気合十分なはず。今回の性能調整も有利に働き、フリープラクティスから期待を持たせる走りを見せてくれることだろう。LMP1~LMHクラス時代からシリーズを5連覇しているTGRの逆転6連覇はなるか?
また日本でもおなじみのロッテラー、フレデリック・マコビッキは今季限りでポルシェのハイパーカーを”卒業”することが発表されており、これがポルシェ最後のレースとなりその勇姿を見届けておきたいもの。