天皇陛下とアフリカ 子どもの頃からの“親しみ”【皇室a Moment】
――民族衣装も身にまとわれたんですね。 いい笑顔を見せられていますね。陛下は山好きでも知られますが、ケニアで撮影した写真を日本山岳会の写真展に出されています。
それがこちらです。「ケニア山黎明」というタイトルで、夜明けに訪ねた「スイートウォーター動物保護区」で撮影された写真です。 ――空もそうですけども、下の方、湖面に写っている木々もすてきな1枚ですね。 湖なのか水辺なのか分かりませんが、水面に景色がちょっと写っていて、何か奥深い写真だと思います。 ――そしてこちらが陛下の、旅を終えてのご感想です。 「アフリカのイメージを、これまでのモノクロームの静止画から、今回の訪問を通じ、色鮮やかに躍動する動画として、私の脳裡に鮮明に焼き付けることができました」 「今回自分自身の目で見、耳で聞いた一つ一つの事柄を今後、アフリカの方々をお迎えする際や、アフリカを始めとする各国で活躍される方々とお話する際などで役立てていければと思います」 「色鮮やかに躍動する動画」という表現から、強烈な印象を受けられたことが伝わってきます。 このときの“見聞を今後の交流で役立てていければ”という思いが、今回のケニア大統領夫妻のもてなしにも生かされたんだろうと思います。
■昼食会のもてなしに生かされた14年前の見聞
第1に、陛下は、会見の挨拶や昼食会のスピーチでスワヒリ語を使われています。大統領はとても喜んで、陛下に「大変お上手」とほめ言葉をかけています。
第2に、テーブルに飾られた赤いバラです。日本が輸入しているバラのおよそ半数がケニアから来ています。花が大きく、長持ちするのが人気の理由で、その国からの輸入品でテーブルを飾るというのは珍しいことだと思いました。
そして、愛子さまのエピソードです。昼食会に出席されたことが話題になりましたが、愛子さまは、スワヒリ語で「ごきげんよう」を意味する「ハバリ」と挨拶し、大統領らを喜ばせました。このとき、愛子さまがお持ちのパズルが話題になったそうです。