天皇陛下とアフリカ 子どもの頃からの“親しみ”【皇室a Moment】
陛下は、特別仕様の4輪駆動車からキリンやシマウマなどの動物や雄大なケニア山をご覧になり、車からカメラを向けられました。さらに、保護区内で絶滅の恐れのあるサイを保護している施設も訪問されました。ここではその体をなでたり、自らサイにサトウキビを与えたりされました。
記者:「サファリはいかがでしたでしょうか?」 天皇陛下:「あ、よかったです。本当にいろいろ動物が見られて。キリンも見られたし。それからサイの孤児院の所でも保護をすることについていろいろ学ぶことができてとてもよかったです」 記者:「サイを触られた?」 天皇陛下:「サイも触りましたね」 記者:「感触はいかがでしたか?」 天皇陛下:「初めて触りましたけど。硬いというかすごく面白い感触だったですね。本当にここでもっていろいろ、こちらの動物の生態ですとか、それから細かい動物の見分け方ですとか保護の仕方とかいろんなことについて学ぶことができて本当によかったと思います」
保護区では、現地の人が日本とケニアの国旗を持って歌いながら熱烈に歓迎し、陛下は記念植樹に臨まれました。 ――にぎやかな音色の中の植樹、これもまた素敵ですね。 そうですね!
一緒に植樹したのは、「ノーベル平和賞」を受賞したワンガリ・マータイさんです。環境の活動や女性の地位向上に努めたケニアの元環境・天然資源副大臣です。 ――マータイさんは日本の「モッタイナイ」という精神を世界に広めた方ですよね。 そうです。「ゴミ削減」「再利用」「再資源化」で地球への負担を減らそうという心から「モッタイナイ」を広めました。2004年にノーベル平和賞を受け、2011年に亡くなりました。植樹は亡くなる前の年だったんですね。 ――陛下とワンガリ・マータイさんが植樹された木も、今は本当に大きくなっているでしょうね。
■陛下の生まれた年は独立ラッシュの“アフリカの年”
陛下は訪問前の記者会見で、アフリカへの親しみは子供の頃から始まっていたと話されました。