中国の金消費量、1─9月は前年比-11% 価格高騰が響く
Amy Lv Joe Cash [北京 28日 ロイター] - 中国黄金協会は28日、1─9月の同国の金消費量が前年同期比11.18%減の741.732トンだったことを明らかにした。価格高騰で宝飾品の需要が減少した。 金宝飾品の購入は前年同期比27.53%減の400.038トン。総消費量の53.9%を占めた。 金価格の高騰が響いたが、ライブストリーミングやインスタントリテール(即時配達)といった新たな電子商取引モデルの急速な普及が小さな宝飾品の販売に寄与したという。 安全資産として買われることが多い金の延べ棒・金貨の購入は27.14%増の282.721トン。「プレミアムが比較的低かった」ことが寄与したという。 1─9月の国内原料による中国の金生産量は前年同期比1.17%減の268.068トン。 同協会は「国内産業は新旧の生産能力の交代が進んでいる最中で、新たな大規模鉱山はまだ生産能力を確保できていない」と指摘。生産は予想に反して一時的に減少したが、長期的には期待が持てると述べた。 輸入原料による金生産量は前年同期比15.51%増の111.207トン。 中国の1─9月の金生産量は合計で前年同期比3.2%増の379.275トンとなった。