「本当はあの時こうしたかった」と後悔しない「やりたいこと100リスト」の書き方を解説
中高年がキャリアや健康などの不安に陥りやすくなってしまう「ミッドライフクライシス(中年の危機)」という言葉が、近年話題になっています。このような中年期特有のモヤモヤ感を「40歳の壁」と表現しているのは、音声メディア「Voicy」のトップパーソナリティとして活躍しながら、ヨガスタジオやスキンケアブランドの代表も務める「ワーママはる」こと尾石晴さん。今回は、尾石さんが「40歳の壁」を越えて自分らしく生きるための方法をまとめた著書『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』から、一部ご紹介します。 【書影】「Voicy」トップパーソナリティによる、一生「お金・つながり・健康」を維持できるキャリアデザインの本。『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』 * * * * * * * ◆人生後半の目的を言語化してみる 本記事では、あなたにとって「お金」「つながり」「健康」を満たす「自分業」を始める前の準備として考えておきたいことをお伝えしていきます。 まず、あなたの人生後半の「目的」を言葉にする練習から始めましょう。 「40歳の壁」を越えた未来すら見えていないのに? そうです。 見えていないからこそ、「どんな風に年を重ねたいのか」を考えるために言葉にするのです。 もちろん、いきなり「あなたの人生の目的は?」「死ぬ前にどんな人生だったら満足?」「*年後にどうなりたい?」「これから何がしたい?」などと問われても、「焦るわ」「正直、人生の目的なんてわからない……」と、戸惑う人が多いと思います。 アラフォーまでの前半「40年間」ですら、環境はどんどん変わるし、自分自身の経験や価値観、考え方も毎年アップデートされてきた。 たとえ今考えられる「目的」を言葉にしたとしても、正直それが「最適解かどうか」なんてわからないですよね。
◆人生の目的は探すものではなく導き出すもの 最近は時代の変化が速いので、「人生の目的なんて決めなくていい。やりたいことをとにかくやって、それが積み上がれば人生が決まっていく」という考え方も広まっています。 私も、この考え方にはおおむね賛成です。 「人生の目的は何か?」を考えて足が止まってしまうより、とりあえず行動して前に進んでいったほうが何倍も学びがあります。 しかし、どの方向に進んでいくのかは、ある程度決めておく必要があると考えています。 何を「おもしろそう! やりたい!」と思うか。 これがはっきりわかる人は、自分が大事にしているものや価値観、つまり「現在の行動や選択の基準」が明確です。 人生の目的がわからなくても、進むべき方向ははっきりしています。 この「現在の行動や選択の基準」がはっきりしていないから、みんな「人生の目的って? 進むべき方向って?」と悩んでしまうのではないでしょうか。 ちなみに「人生の目的」は探すものではありません。自分の価値観に基づいて選び取ってきた過去の経験から導き出すものです。 自分の中に「眠っている」ものだったり、すでに「わかっている」ことだったりします。 「**が好きだ」 「**な場所が楽しい」 「**な人が好きだ」 「**を成し遂げたい」 「**なモノに囲まれたい」 これらの**が集まることで、あなたが「幸せと感じる状態」がつくられます。 みんな不幸になるために生きているわけではありません。 この「幸せと感じる状態」にたどり着くために人生を歩んでいます。 つまり、「幸せと感じる状態」を言語化したものが「人生の目的」です。