【ミッドセンチュリーの名作椅子】360°美しいポール・ケアホルムの「PK9™」をわが家へ
たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は、1940年~60年代のミッドセンチュリー期に誕生した個性あふれる名作を厳選紹介 【写真】ミッドセンチュリーの名作椅子5選
ポール・ケアホルムの「PK9™」
どこから眺めても美しいプロポーションと機能性を融合した名作椅子を手掛けてきたデンマークの巨匠、ポール・ケアホルム。1960年にデザインした「PK9™」は、支柱であり、レザーの座面を支える脚としての役割を果たす3片のサテン仕上げのステンレススプリングスチールが特徴。そのユニークなフォルムから、「チューリップ・チェア」の愛称でも親しまれている。 体を包み込むシェルのフォルムは、ポール・ケアホルムの妻ハンナの身体が海岸の砂浜に残した跡にインスピレーションを得たもの。そのイメージを形にするべく、デザイン過程では四角く盛った粘土にハンナが腰掛け、その粘土を石膏で型取りし、最も快適な座面を追求。ハンナとの心温まるエピソードと、機能美への並々ならぬポール・ケアホルムのこだわりが詰まった一脚となっている。張り地はブラックやナチュラルなどのカラーが揃う数種のレザーからセレクトできる。
「PK9™」¥1,064,800 フリッツ・ハンセン 東京 TEL. 03-3400-3107 BY EMI ARITA