イラストレーター・神山奈緒子さん(前編)│低山トラベラー、偏愛ハイカーに会いに行く#23
今回の偏愛さん
山梨県甲府市出身&在住。2017 年にイラストレーターとして活動を開始。山で出会った植物や動物からインスピレーションを得て、そのエッセンスを作品に。イラストは企業広告や飲食店の壁画、ワインやビールのラベル、グラスデザインなどキャンバスから飛び出していっている。
わが道を走り続けてきた、遅咲きにして天性のイラストレーター!
ずっとインスタグラムで交流のあったイラストレーターがいる。インスタのDMを見返してみると、初めて言葉を交わしたのは彼女の誕生日だったようだ。僕がストーリーズに返信する形で「おめでとうございました! 」と過去形のメッセージを送っており、そこでささやかなやりとりをしている。おそらく誕生日当日を少しばかりすぎていたのだろう。 それまではこまめにアップされるすてきなイラスト作品や山の写真にコメントを残すくらいだったけれど、このシンプルな会話をきっかけにして、オンライン上の交流が深まった。以来、山でニアミスしていたこともたびたび発覚。こういう人とは、いつか会うご縁があるものだ。 そんなわけで、そのご縁が偏愛ハイカーの取材で実現することになった。山梨県で活動するイラストレーター、神山奈緒子さんである。SNSを通じてその人となりは知っていたつもりだけれど、実際に会ってみると目には情熱の灯が、声には麗しさが、そして笑顔には安心感がある。いやはや、なんだかまぶしくて真正面からは向き合えない。これは山歩きをしながらのインタビューで正解だったなと、低山おじさんは思うのだった。 <低山トラベラー、山旅文筆家大内征(おおうち・せい)> 歴史や文化をたどって日本各地の低山を歩き、ローカルハイクの魅力を探究。NHKラジオ深夜便、LuckyFM茨城放送に出演中。著書に『低山トラベル』など。ライフワークは熊野古道。 Photo&Text/S。Ouchi 大内 征
ランドネ編集部