通算１４アンダーで今季初勝利を挙げ、トロフィーを掲げるイ・ミニョン

◇２０日　女子ゴルフ　マスターズＧＣレディース最終日（兵庫県三木市、マスターズＧＣ） 　首位タイから出た３２歳のイ・ミニョン（韓国）が強風下ながら７１で１つスコアを伸ばし、通算１４アンダーで優勝した。約２年２カ月ぶりの日本ツアー通算７勝目。国内女子ツアーでは今季初の３０代Ｖに、「私も最近はパワーがなかったけど、周りもみんな疲れていて元気がない感じ。だから、この優勝で３０代の選手に力をあげたいです」と喜んだ。 　中盤に３ボギーをたたく苦しい展開だったが、１４、１５番で連続バーディー。そして、勝利を大きく引き寄せたのは１６番の”チップインパー”だった。第２打をグリーン左の傾斜に落とし、アプローチもグリーン面に届かず、ほぼ同じ場所に戻ってきた。 　「終わったなという感じだった。とりあえずダブルボギーでは上がろうと思って、バンカーショットみたいなイメージで２０ヤードを打った」 　ところが、第４打はジャストタッチでカップイン。「うそでしょと思った。神様に『これからいっぱい、いいことをします。ありがとう』って気持ちでした」。最終１８番で１メートル余りのパーパットを沈めると、気温１７度と冷え込む中で、半袖シャツの元気な３２歳が両手を挙げた。 　日本ツアーにデビューした２０１７年から毎週遠征地のグルメ検索を欠かさない。「最近は地元の直売店に行って、お米や野菜を買ったりしています。今週は有馬に泊まっていて、きつねうどんとすじ丼がおいしかった」。日本満喫旅は続く。