軽量化&快適性がアップ 新たなゴアテックスを採用したアークテリクスのシェルジャケット
機能性の高さと洗練されたデザインによって、アウトドアシーンだけでなく街中でも人気を博している「ARC'TERYX(アークテリクス)」。 この度、新型のシェルジャケット「ベータ ライトウェイト ジャケット」が発売された。リリース当初から愛用者はもちろん、環境負荷へ最大限の配慮もされていることから、業界全体からの注目を集めている。 今回は、アークテリクスのPRを行う新井さんにお話を伺い、新たに取り入れられたテクノロジーの秘密を探ってみた。
ブランド創設時から技術に注目
ーブランドが生まれた背景を教えてください。 ARC'TERYXの原点は、カナダのバンクーバーにあります。クライマーのデイブ・レインとジェレミー・ガードが登山用のハーネスを自作し、「ロックソリッド」というブランド名で、クライミングハーネスの手売りを始めました。そして、ハーネスを使用したクライマーからの評判が良かったことから、クライミングマガジンの編集部にハーネスを送り、彼らからも高い評価を受け、1991年にARC'TERYXに改名しました。 自転車を運ぶ際のショルダーヨークの圧着技術を応用したハーネスに始まり、バックパック、そして1998年に「アルファ SV ジャケット」を展開していくことになります。その根底には、クライマーの2人による「厳しい環境でもより良いパフォーマンスを発揮し、命を守るためのアイテムを作る」という考えがあります。 ブランドの社名やロゴは始祖鳥の学名であるアーキオプテリクスに由来し、“空を飛ぶという恐れを知らぬ進化”という始祖鳥の姿にインスピレーションを得ています。そこから「Evolution in Action (進化を起こす)」というコンセプトを掲げています。
新たなテクノロジーを搭載した「ベータ ライトウェイト ジャケット」
ー「ベータ ライトウェイト ジャケット」の大まかな特徴を教えてください。 一番の特徴は、耐久性と軽量性を兼ね備えた革新的な「GORE-TEX ePE(延伸ポリエチレン)メンブレン」を採用したことです。さらに、表地と裏地ともにリサイクル素材を使用しており、裏地の染色には水の使用量と二酸化炭素の排出の少ないドープダイ染色をするなど、環境へのダメージを考慮した製品となっています。 ハイクシーンでの着用を想定してデザインされており、脇部分には、衣服内の熱を素早く逃がすことのできるベンチレーション、ヘルメットの上からフードをかぶっても視界を妨げない、ストームフード仕様となっています。 また、着用すると程よいフィット感になっており、動きやすさとレイヤリングを考慮したパターンとなっています。 ーどのような経緯で「ベータ ライトウェイト ジャケット」は開発されたのですか。 より幅広く、より気軽にアウトドアアクティビティで使用でき、レインウエアとしてもバックパックにコンパクトに入れておけるジャケットとして開発されました。裏地に「GORE® C-KNIT™ Backer」を採用したことで、生地のしなやかさが高まり、より快適な着心地を実現すると同時に、コンパクトに持ち運べることも可能となりました。