【バスケ日本代表】ホーキンソンも絶賛!18歳ビッグマン川島悠翔が見せたパリ五輪メンバー入りの可能性
「今日は(試合に出場させられなくて)悪いけど、川島選手を使いたかった。本当に使いたかったけど、できなかった。彼のディフェンスは素晴らしいです。本当に」 上記は25日のFIBAアジアカップ予選(Window1)中国戦後に日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチが発した言葉だ。 22日のグアム戦、25日の中国戦に勝利し、今回のウインドウを2連勝で締めくくった日本。2試合連続でロスター入りを果たした11人のうちの1人が川島悠翔であり、ホーバスHCが称賛した選手だ。2023年3月に福岡大大濠高校を中退し、現在はオーストラリアのNBAグローバルアカデミーでプレーする18歳。200㎝の長身ながら、運動能力を生かした素早いフットワークやドライブが武器の若きビッグマンであり、日本の将来を背負う選手として期待されている。
グアム戦でA代表デビュー 6得点に“ダンク未遂”
今回のアジアカップ予選では、22日のグアム戦でA代表デビューを果たした川島。13分56秒間の出場でレイアップシュート2本を含む6得点、3リバウンド、2アシスト、1ブロックを記録した。試合終了間際には速攻からボースハンドのダンクを披露するも、惜しくも時間切れとなり得点はカウントはされず。それでも、A代表でのデビュー戦を終えた川島の表情は笑顔であふれていた。 決めきることができなかったダンクについては「やっぱりダンクにいけるとこは行こうと思うし、初得点(の場面)とかいけたと思うんですけど。あと勇樹さんの合わせからもダンク狙えたりしたので」と悔しさをにじませ、チャンスがあれば積極的に狙っていく姿勢を見せた。 現在はNBAグローバルアカデミーで日々腕を磨いている川島だが、昨夏のワールドカップ前には日本代表の練習にも参加していたという。その時以来、約6か月ぶりに川島のプレーを見たというジョシュ・ホーキンソンは、川島の成長ぶりに舌を巻く。 「僕は川島の大ファンだよ。今回は6か月ぶりに会ったんだけど、彼はワールドカップ後からすばらしく成長していた。スキルはもちろんだけど、フィジカル的にも成長していて、すごく誇らしくなったね。彼の成長が見られたのはチームにとっても収穫だった」 デビュー戦の前には緊張していた川島に声をかけ、緊張をほぐしていたという。 「彼がグアム戦に出場する前、ちょっと緊張しているように見えたから『ペップトーク(発破をかける言葉)』をしたんだ。何を言ったかは言えないけど(笑)、緊張をほぐすために『自分がやってきたことや努力を信じて』といった言葉をかけたかな。彼は素晴らしい選手だし、『自分のやるべきことをやれば大丈夫だ』ってね。実際、グアム戦では素晴らしいプレーを見せたし、彼には明るい未来が待っていると思う。だから、僕も彼を母校へリクルートしてみたんだよ。『ワシントン州立大はいい大学だよ。いい選手が揃ってるし、いい学校だから行かない?』ってこっそりね(笑)」 「(先輩方から)『どんどんやれよ』っていう言葉をかけてもらって。(その言葉を)信頼してプレーできました」と川島。“先輩ビッグマン”であるホーキンソンについては「細かいところが本当にホーキンソンさんは上手で、すごく学ぶところがたくさんある。練習中もよく見て、いろいろなものを吸収しようと頑張ってます」と語り、代表合宿でも充実した時間を過ごしたようだ。