「ぶっちゃけ嫁と母なら母をとりますね」姑からのいびりを放置する夫。さらには姑が夫の浮気をけしかけた!?【書評】
マミがひとりだったなら途中で心が折れていたかもしれないが、マミにはハッチとクーという親友がいたからこそ凶悪な敵に立ち向かえた。3人で知恵を合わせた結果、本人たちに悟られないようなSNSの裏アカウントを作成し、夫と浮気相手の監視をはじめることに。 マミがSNSの裏アカを駆使して行ったタカとの交流で分かったことは、本当に最低な現実だった。「ぶっちゃけ嫁と母なら母をとりますね(笑)」という発言の時点で、すべてを暴力で解決したくなる。マザコンすぎる返信だけでもドン引きだというのに、今の彼女(浮気相手)は「母がすすめた元カノ」だというのだ。 母のいいなりで浮気をする夫の気色悪さを想像するだけで、身体中に鳥肌が立ってしまうだろう。そんな衝撃の事実に驚きながらも、マミは戦うための手札を着実に増やしていく。
浮気の事実に気づいて調査していることに気づかれないよう、平静を装って日常をすごしているマミ。一方で、夫一味はマミの方に原因を作って離婚するために、元カノ・フワ子の「別れさせ屋」を使う作戦でマミを陥れようとしてくる。そんな一進一退の攻防戦を繰り広げながらも、マミは周りの協力を得て離婚へ向かって突き進んでいく。 ここから先もドロドロの展開が好きな人はもちろん、浮気シタ側が破滅する姿を見たい人は見逃せないシーンが続いていく。マミはどうやって夫と浮気女だけでなく姑までもを地獄に叩き落とすのか――。マミが幸せになる未来を願いながら、ぜひ最後まで泥沼バトルを楽しんでもらいたい。 文=ネゴト/ 押入れの人