【山形県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。厳しい冬の自然が生み出す、氷の芸術空間
◆上山市民俗行事 加勢鳥
加勢鳥は、「ケンダイ」という藁蓑をかぶった若者に手桶から祝いの水をかけ、五穀豊穣や商売繁盛などを祈る、江戸時代初期から伝わる上山伝統の民俗行事のこと。 ケンダイを被った若者は神様の使い、加勢鳥に扮し、町を練り歩く。町の住人たちは商売繁盛・家内安全・火の用心を願って加勢鳥に水をかけるのだ。 祭りの最中、神の化身である加勢鳥のケンダイから抜け落ちた藁は縁起物とされる。加勢鳥の藁で女児の髪を結うと、黒髪の豊かな美人になるのだとか。町の一体感を感じる活気に満ちたイベントで冬の寒さも吹き飛ぶ。 上山市民俗行事 加勢鳥:2025年2月11日(火・祝) 上山市民俗行事 加勢鳥(かみのやましみんぞくぎょうじ かせどり) 所在地 上山市元城内3-7 上山城(祈願式会場)
◆ウインターフェスティバル山形冬の花火大会
「ウインターフェスティバル」は山形市の中心市街地の活性化を目的として、2016年より毎年1月10日の初市の開催に合わせて行われるイベント。「街なか全部が桟敷席!」をコンセプトに約2,000発の大輪が冬の夜空を彩る「冬の花火大会」だ。 例年、霞城公園内には約1,000人分の観覧席が設けられ、ひと目見ようと多くの来街者が集まる。昨年は花火をドローンで空撮しながら、その映像をYouTubeで生配信したり、配信をみながら食事を楽しめる店も登場。寒空の冬の夜空に打ちあがる幻想的な花火は、多くの人を感動させる。 開催期間:例年1月10日 ウインターフェスティバル山形冬の花火大会(ウィンターフェスティバルやまがたふゆのはなびたいかい) 所在地 山形市霞城町 霞城公園
◆樹氷ライトアップ
実は樹氷は世界的にも珍しい自然現象。日本以外では、ドイツなど限られた地域でしか観測できず、日本は世界でも有数の樹氷大国なのだ。中でも有名なのが、蔵王の樹氷。 対馬暖流からたくさんの水蒸気を得たシベリアからの北西の季節風が雪雲をつくり、蔵王連峰へと冷たい水の粒を運ぶ。その過冷却された水滴が針葉樹の枝や葉にぶつかり着氷していくことで、徐々に徐々に大きな樹氷へと成長していく。 最盛期を迎えるのは年末から2月にかけての真冬の時期。この期間は蔵王の樹氷をライトアップで鑑賞することができる。色彩豊かな照明でライトアップされた樹氷の姿は、日中の白銀に輝く趣きとは異なり、まるで幻想の世界に迷い込んだよう。ナイトクルーザー号に乗車し、間近で鑑賞することも可能。その景観は、星瞬く夜空を超えて、幻想的な光の美術館へと誘う。日本夜景遺産にも認定されている。 開催期間:2024年12月27日(金)~2025年2月23日(日・祝) 樹氷ライトアップ(じゅひょうライトアップ) 所在地 山形市蔵王温泉229-3