ギリシャ所有の貨物船が沈没 フーシ派が紅海で無人艇攻撃
サナア、イエメン、6月20日 (AP) ― イエメンの親イラン武装組織フーシ派は6月19日、紅海でギリシャ所有の貨物船を攻撃して、沈没させたと主張する映像を公開した。 英国海事貿易作戦センターが19日未明、リベリア船籍の「チュター」が攻撃を受けて数日後に沈没したことを確認している。 同船は約一週間前、紅海でフーシ派の爆弾搭載自爆型無人艇の攻撃を受け、2度爆発を起こして沈没した。 「チュター」は、紅海の海運を狙ったフーシ派の作戦で沈没した2隻目の船となった。 同貨物船の沈没は、ガザ地区でのイスラエル-ハマス戦争を巡り、イランに支援されたフーシ派が、重要な海上航路の船舶を攻撃するキャンペーンを新たにエスカレートさせたと見られる。 フーシ派は、これまでに特定の船舶を標的に60回以上の攻撃を仕掛け、ミサイルや無人偵察機を発射し、合計4人の船員を殺害した。 同派は、イスラエルや米国、英国と関係のある船舶を攻撃対象にしていると主張。 しかし、これまでに攻撃した船舶の多くは、現在進行中のイスラエルとハマスの戦争とはほとんど関係がない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)