オルカンは選ばない?!iDeCoで運用資産が1400万円の投資家に運用方針を聞いてみた
Q4. 投資初心者が「これだけは避けるべき」と考える運用はありますか?
ー 「これだけは避けるべき」と考える初心者の運用失敗例はありますか? もちろん個人の投資スタイルにもよりますが、私の経験からお伝えすると、初心者の方が避けたほうが良いこととして以下の点には注意したほうが良いと思います。 ●リスクが取れない債券型ファンドを選んでしまう 債券型ファンドはリスクが低いので安全な選択肢に見えるかもしれませんが、長期運用でのリターンが期待しづらいのが難点です。特にインフレが続くような環境では、資産が目減りしてしまう可能性が高いと感じます。 ●リスクを分散したバランス型ファンドに頼りすぎる バランス型ファンドは、リスクがコントロールされている一方でリターンも控えめです。初心者には魅力的に映るかもしれませんが、長期的な資産形成を目指すなら、リスクとリターンのバランスをもう少し積極的に考えるべきだと思います。 ●ミドルリスクミドルリターンと言われるREIT(不動産投資信託)を選ぶ REITは株式ほどリスクは高くないですが、その分リターンも控えめです。配当が安定している分、長期的な資産成長には不向きなことも多いです。初心者の場合、配当の安定性に惹かれて選ぶ方もいますが、長期投資としてのメリットはあまり感じません。 初心者のうちは「リスクが低ければ安心」と思いがちですが、長期運用ではリスクを適度に取りつつ成長を狙うことが重要です。安全を求めすぎると、資産形成の速度が遅くなるかもしれないと考えています。
Q5. 2025年、iDeCoで資産形成したい人へのメッセージ
ー iDeCoでの運用をどのようにとらえているか教えてください iDeCoの制度上では、スイッチングに手数料がかかりません。 そのため、都度、投資信託を入れ替えたり、一時的に運用商品を売却して現金ポジション(元本確保型の定期)を増やしています。 ー 最後にiDeCoで資産形成したい人へのメッセージをお願いします iDeCoのメリットは、資産内であれば自由に売買可能な点です。 ITバブル崩壊やリーマンショック後など、株式市場が暴落するときには約半分くらいにはなるので、相場の見方で現金比率を管理するようにしています。 大きく下がれば、現金ポジションを使ってまた買えばいいですから。 現金ポジションのコントロールは個人投資家の醍醐味と言えるでしょう。