〔米株式〕NYダウ反発、129ドル高=ナスダックはもみ合い(18日午前)
【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定待ちとなる中を買いが先行し、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時05分現在、前日終値比129.51ドル高の4万3579.41ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は10.62ポイント高の2万0119.68。 ダウは前日までに9営業日続落し、下げ幅は合計で1500ドルを超えていた。この日はこれまで売り込まれていた銘柄を中心に安値拾いの買いや持ち高調整目的の買い戻しが入っている。 FRBはこの日まで開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決定する。市場では0.25%の追加利下げ決定が確実視されているものの、FRB高官らの発言や根強いインフレ圧力を示す経済指標などを背景に利下げペースの鈍化や利下げ打ち止め観測も広がっている。こうした中、パウエルFRB議長の会見や最新の経済・政策金利見通し(ドットプロット)などの内容を見極めたいとの思惑から買い控えムードも広がり、相場の上値は重い。 個別銘柄では、このところ低迷していたエヌビディアが上昇。幹部の射殺事件を受けて批判が高まっていたユナイテッドヘルス・グループも反発している。ボーイングやキャタピラーなども高い。一方で、マイクロソフト、ホーム・デポが安い。ダウ30種構成銘柄以外では、週初から連騰していたテスラの売りが先行している。