チーム運営の原動力は、“競争”の美しさとファン目線での“ワクワク”。TGM Grand Prix池田代表の思いを探る|モタスポ就職白書
見据える先は日本にとどまらず。夢は「多くの人と信頼関係を築くこと」
“縁の下の力持ち”から、自社チームTGM Grand Prixとして動き出して2年。セルブスジャパンは、2025年以降にさらなる活動拡大を目指しており、海外レースへの参戦機会増加も目論んでいる。それに伴い、エンジニア、メカニック、アシスタントマネージャーの採用募集を行なっているところだ。 インタビューの最中、筆者に「お金が有り余るほどある時、何がしたいか」と尋ねた池田代表。非常に壮大な質問ということもあり回答に窮してしまったのだが、池田代表は自身の“答え”を明かしてくれた。 「その答えになるものが、自分の真実であったり、この先本当にやりたいことだったりするんじゃないかと思っています」 「その答えは変わっていくものだと思いますが、現状チームのエンジニアやメカニック、そして私も含めて、『強いチームを作って、速いドライバーを乗せて、チャンピオンを獲りたい』と言うと思います」 「でもそれはプレイヤーとしての考えです。私もその考えはなくはないのですが、本当にこの先何がしたいかを考えた時、F1やインディなど、世界のレース村から『日本にはセルブスがある、池田がいる』……そういう風に言われたいと思いました」 「そう言われるというのは、信頼関係ができるということだと思うんです。 そういった信頼関係を、日本だけではなく世界でも築いていきたい。それが1番やりたいことだと思っています。何年にチャンピオンを獲ったということよりも、ひとりでも多くの人と信頼関係ができていく方が、人として生きていて財産というか、幸せだなって」 セルブスジャパンの採用ページには、業務内容な応募資格に加え、具体的な勤務時間や年間休日、想定される給与帯などについても詳細に記載されている。今回は即戦力募集ということもあり、メカニックとエンジニアについては基本的に経験者採用となるが、業界での就職に関心のある方はぜひ目を通していただきたい。
戎井健一郎
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