北の富士さん戒名「徳粋院殿釈勝縁大居士」断髪式後タキシード姿で熱唱…“粋”な「らしい」名に
大相撲の元横綱、NHK解説者で11月12日に82歳で亡くなった、北の富士勝昭さんとの最後の別れに、関係者343人を含む約2000人が駆けつけた。「北の富士さんをしのぶ会」が18日、都内の八角部屋で行われた。10度優勝した現役時代、千代の富士、北勝海の2横綱らを育てた九重親方時代、ご意見番として厳しい声も発信していた解説者時代。長く愛された故人らしく、多くの弔問客に見守られながら旅立った。 【写真】断髪式を終え、タキシード姿の北の富士勝昭さん(1975年) 弟子で日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らが弔辞を読んだ。参列者は18年名古屋場所で撮影された、優しい笑顔の遺影が掲げられた祭壇に献花。戒名は「徳粋院殿釈勝縁大居士(とくすいいんでんしゃくしょうえんだいこじ)」。自身の断髪式後、タキシード姿で熱唱した“粋”な故人らしい名となった。 ◆北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき)本名・竹沢勝昭。1942年(昭17)3月28日、北海道美幌町生まれ。出羽海部屋から57年初場所初土俵。64年初場所で新入幕、70年初場所後に横綱昇進。優勝10回。現役時185センチ、135キロ。得意は左四つ。98年に退職後は解説者を務めていた。