歴史的建造物の面影を残しつつ、現代的に。一人旅でゆったり訪れたい「京都市京セラ美術館」
◆アート鑑賞の合間には、ミュージアムカフェでランチやお茶を
企画展の充実した作品内容を鑑賞した後は、地下1階の南側のミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」でランチタイムに。全面ガラス張りの明るい店内は、地元の一人客も多く、気軽に過ごせる雰囲気。 数あるメニューの中から、人気の「京の素材のおかずプレート」をオーダー。ワンプレートに京都の素材を用いた季節替わりのおかずが彩りよく盛り付けられ、赤米ごはんおにぎりorパン、本日のスープを追加料金でプラスしてセットにできます。 この日は銀鮭の西京漬、西京味噌のラタトゥユ、半兵衛麩 生麩のグリル 赤ワイン田楽味噌、鶏とひじきのおからコロッケなど15種。京都のおばんざいに創意工夫がなされた総菜はどれもおいしく、野菜たっぷりで女性にうれしい内容でした。 ランチ利用だけでなく、プリンアラモードや季節替わりのケーキのほか、企画展にちなんだ和菓子なども提供されるので、カフェ利用もおすすめです。
◆ミュージアムショップでとっておきのアートグッズを探す
おなかが満たされた後は、地下1階北側のミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTO(アート レクタングル 京都)」へ。 美術書籍やポストカード、展覧会グッズ、京都の伝統工芸品など、幅広い品ぞろえの中で特に人気なのが美術館オリジナルアイテム。ロゴ入りトートバッグ(2200円)やマグカップ(1980円)のほか、ステンドグラスのデザインをモチーフにしたマグネット(660円)やブックマーカー(935円)などが販売されていました。 他にも目を引いたのは、カラフルさとフォルムのかわいさで外国人にも人気の高い「BUNZABURO KYOTO」のプチバッグ。絞り染めの特性を活かしたユニークなデザインが魅力のポリエステルサテンのバッグで、コンパクトなのに伸縮性抜群で容量は多め。ツンツンした唄(ばい)絞りのほか、丸っこい三浦絞りのシリーズもあります。 京都市美術館を受け継ぐ建築美はもちろんのこと、館内随所で陽光や風、緑の息吹が感じられ、心地よいアート鑑賞が楽しめた「京都市京セラ美術館」めぐり。カフェやショップも洗練されていて、居心地のよい空間でした。 月1回程度、建築的な魅力をガイドが案内する建物ツアーも開催されているので(要予約<先着20名>。15:00~、40分間。1人500円)、タイミングが合えば参加するのもいいでしょう。秋から冬の京都旅。紅葉の寺社めぐりの合間には、京都の名建築とアートを楽しむひとときも加えてみてはいかがでしょうか? 「京都市京セラ美術館」 ・住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 ・TEL:075-771-4334 ・開館時間:10:00~18:00(最終入場時間は展覧会により異なる)※カフェは10:30~19:00(18:00LO)、ミュージアムショップは10:30~18:30 ・休館日:月曜(祝・休日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月2日) ・料金:企画展ごとに異なる(コレクションルームは一般730円) ・交通アクセス:地下鉄東西線東山駅より徒歩8分、または市バス5系統・86系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
塩田 典子(一人旅ガイド)