その長さ10年以上。宇宙を旅した人工衛星「NEOWISE」が最期に撮った1枚
NASAの人工衛星NEOWISE(Near-Earth Object Wide-field Infrared Survey Explorer:地球近傍天体広視野赤外線探査機)が長い観測期間を終了。撮影した最後の1枚が公開されました。 【全画像をみる】その長さ10年以上。宇宙を旅した人工衛星「NEOWISE」が最期に撮った1枚
撮影総枚数2千万枚超え
NEOWISEが、約10年のミッションで撮影した銀河画像は全部で2688万6704枚。その最後の1枚となったのは「ろ座」でした。
NEOWISEの活躍
衛星打ち上げは2009年。銀河の赤外線をスキャニングし、今まで以上に広い銀河を、星を、白色矮星を観測するのがミッションでした。 2011年に運用終了したものの、2013年に再開。太陽系の4万4000もの物体をマッピングするという新たなミッションを担いました。結果、215の地球近傍天体、25の新彗星を検出。地球衝突のリスクがある物体を検出するというNASAの重要ミッションへ貢献してきました。 NASAがNEOWISEの運用終了を発表したのは昨年12月。太陽の活動活発化により、地球の大気圏が高温化し拡大。結果、大気抵抗があがりNEOWISEの高度が下がったのが終了の理由です。 最後の通信、交信終了のラストコマンドは8月8日に送信されました。 今後は、2027年9月に打ち上げ予定のNEO Surveyor(Near-Earth Object Surveyor:地球近傍天体探査機)が、後継機として地球に接近する物体をチェックしていく計画です。 Source: NASA
そうこ