センバツ2023 組み合わせ抽選 大阪桐蔭VS敦賀気比/履正社 北陸VS高知の勝者と /大阪
◇本番へ、みなぎる闘志 第95回記念選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が10日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであった。4年連続14回目出場で、連覇を狙う大阪桐蔭は大会第3日(20日)の第3試合の2回戦で、第87回大会を制した敦賀気比(福井)=3年連続10回目=との対戦が決まった。3年ぶり10回目出場の履正社は第6日(23日)の第3試合の2回戦で、北陸(福井)―高知(高知)の勝者と戦うことになった。34年ぶり2回目出場の北陸は昨秋の北信越大会で優勝し、明治神宮大会4強に進出。2年連続20回目の高知は過去に春、夏の甲子園大会で各1度の優勝経験がある。全国屈指の強豪との対戦を見据え、大阪桐蔭、履正社両校の選手たちは、本番へ闘志をみなぎらせた。【山口一朗、戸田紗友莉】 ◇大阪桐蔭VS敦賀気比(福井) 粘り強く、守備からリズム 第3日第3試合 大阪桐蔭の前田悠伍主将(2年)はくじを引くと真っすぐセンターマイクに向かって歩き、「20」と書かれた番号札を掲げた。対戦相手は最後にくじを引く北信越地区まで持ち越され、敦賀気比と決まると会場はどよめいた。 昨秋の北信越大会準優勝の敦賀気比とは、2021年の明治神宮大会で対戦、大阪桐蔭が8―4で勝利した。前田主将は「粘り強いチームだと思うが、相手に合わせず守備からリズムを作る自分たちの野球を貫くだけ」と意気込んだ。西谷浩一監督も「(史上初の2度目の連覇は)簡単でないことは分かっているが、挑戦できることを喜びに変えて、全員で優勝旗を取りにいきたい」と気合十分だった。 ◇履正社 北陸(福井)VS高知(高知)の勝者と 全員一丸、圧倒する戦いを 第6日第3試合 履正社は、森沢拓海主将(2年)が抽選で「12」を引いた。記念大会の今回は出場校が例年よりも4校多い36校で、1回戦が4試合ある。その結果を待つ4校の一つとなった。まず「11」に高知。そして残りが北信越地区の3校のみとなり、「10」を北陸が引いた。 多田晃監督は「北陸も高知も素晴らしいチーム。(両校の)試合を見て、対策を取って初戦に臨みたい」とし、「府予選、近畿大会とも負けて悔しい思いをした。センバツ優勝を目指し、履正社らしい野球をやりたい」と語った。森沢主将は「この冬は、打者はスイングスピード、投手は球速をアップさせるよう取り組んだ。全員が一丸となり、相手を圧倒できる戦いがしたい」と述べた。