【高校陸上】男子短距離・若菜敬(佐野高)「“世界”の経験を積んで、目指すは2028年ロス五輪!」
中学時代の練習は自己流
――陸上を始めたのはいつですか。 若菜 中学1年生からです。3歳上の姉が陸上部に入っていて、僕が小学生の頃、大会を見て行って「いいなぁ」と。ただ、足は特別に速かったわけではありませんでした。 ――他のスポーツは取り組んでいましたか。 若菜 小学5年生から中学1年まで野球をやっていました。最初は軟式で、小学6年生の途中からボーイズリーグに入りました。中学で陸上部に入りましたが、当時は野球のほうがメインでした。 ――陸上に専念するきっかけは。 若菜 中学1年の冬頃からコロナ禍で野球の練習ができなくなりました。学校も休校になって、自分で走るようになり、中学2年の秋から本格的に陸上を取り組むようになりました。 ――当時はどんな練習をしていましたか。 若菜 顧問の先生はいましたが、陸上専門ではなかったので、部員各自で練習する状況でした。僕はインターネットやYouTubeに出ているトレーニングを参考にしていました。 ――3年生では200mで全中4位に入っています。 若菜 200mを始めたのは3年生の春です。最初のレースで22秒90が出て、自分の適性種目が見つかったので、そのまま取り組みました。全中で入賞した時は自分でも驚きました。 ――佐野高校での練習は大変でしたか。 若菜 メニューは知らないものだらけでした。中学ではやったことのないドリルは最初、勝手がわからなくて……。でも、楽しみながら覚えていきました。 ――高校で陸上のトレーニングをしっかり積んでいくことで記録が伸びていきました。 若菜 高校1年の関東高校新人では21秒34(当時の高1歴代10位タイ)を出して優勝することができました。その後は冬季練習でしっかりと基礎を作ることができて、2年生の成績(U20日本選手権での優勝)につながったと思います。 ――佐野高は大学進学にも力を入れていますが、大学ではどんな勉強がしたいですか。 若菜 興味があるのが動作分析です。今後はバイオメカニクスを学びたいと思っているので、理系クラスに入っています。 ――陸上以外の分野を含めて、将来の目標はありますか。 若菜 まずは陸上を続けてオリンピックに出場して結果を出したいと思っています。
井上敦/月陸編集部