ジュリア 万感の惜別マッチ 藤本つかさと〝再会〟 林下詩美には猛ゲキ「気合を入れ直せ」【マリーゴールド】
女子プロレス・マリーゴールドの新木場大会が25日に行われ、米WWE移籍が確実視されるジュリアが〝惜別マッチ〟に臨んだ。全員掛けとして各1分間で23試合を戦い抜いた。自身をプロレスデビューに導いたアイスリボン・藤本つかさとの念願マッチが実現し、盟友の林下詩美にはエールを届けた。国内ラストマッチを終え、万感の表情を浮かべた。 【写真】藤本つかさの厳しい攻撃を受けるジュリア ジュリアの目はうるんでいた。23試合目の相手は林下だった。ドローに終わると、ダブルエースの期待を背負ってスターダムから新天地に移籍した盟友にマイクで呼びかけた。 「マリーゴールドの旗揚げの時は詩美がいて良かったと本当に思ったけれど、あんたはもっと気合を入れ直せ。あんたが頑張んなきゃいけない、後輩にカッコイイ背中を見せてやれよ。クールじゃなくて、ホットな女になってくれよ。頼むよ!」 猛ゲキを飛ばされた詩美は「そんなんじゃダメだよな」と自分を省み、「熱くて格好良くて、スゴイところを、もっとアメリカにいるオマエに見せてやる。いつかリングで会う時は、進化した熱い林下詩美で待っているから。私たちを見守ってくれよ。ありがとうな!」と呼応。二人は握手、抱擁を交わし奮闘を誓い合った。 ジュリアは全所属選手に見守られ「マリーゴールドに来て、最高の仲間に出会えて良かった。こんなに幸せでいいのでしょうか。ありがとうございました」と会場のファンに感謝を伝えた。「私は何があっても根っこにあるのは日本の女子プロレス。海の向こうでも、皆と一緒に戦うつもりで頑張ります」。マリーゴールドへの一層の応援を呼びかけると「アリベデルチ!またな」とマイクを締めくくった。 22試合目の相手は、アイスリボンの藤本つかさだった。藤本に導かれ2017年10月に同団体からデビューしたが、スターダム移籍時に大きな波紋を呼び、関係が途絶えていた。日本ラストマッチとして桜井麻衣と一騎打ちを戦った19日・後楽園大会で、突如藤本の参加を訴えていた。 藤本から蹴り、ビンタ、三角蹴りを浴びるも、ジュリアも反撃しバチバチの戦いを展開。1分時間切れドローに終わると、深々と頭を下げ、謝意を示した。藤本はノーコメントで引き上げた。ジュリアにとっては大きな〝再会〟だった。同期で現LLPW-XのNØRIとは20試合目の相手として〝再会〟を果たしていた。 バックステージでジュリアは「法DATE(のりデイト=現NØRI)は私の同期で、プロレスをやる前にすごく影響を受けた選手なので良かった」と感謝し、「もう一人…」と藤本について言及。「そこはいろんな思いがあるので、見てる人が思ったように捉えてもらえば」と多くを語らず、思いは胸の奥にしまい込んだ。 マリーゴールドについては「これからの団体だけど、きっと大丈夫。皆のことを信じているし、私のことも信じています」と述べ「いろんな人に支えられてここまで来た。その気持ちを背負って海を渡ります」と語ったジュリア。最後は報道陣、スタッフにも感謝を伝え「これからもマリーゴールド、ジュリアをお願いします」と締めくくった。 ◆ジュリアの全員掛け対戦順と結果 勇気みなみ(勝利)→南小桃(勝利)→田中きずな(ドロー)→ゼイダ・スティール(勝利)→マイラ・グレース(ドロー)→瀬戸レア(勝利)→野崎渚(ドロー)→CHIAKI(ドロー)→松井珠紗(ドロー)→天麗皇希(ドロー)→後藤智香(ドロー)→翔月なつみ(ドロー)→石川奈青(ドロー)→青野未来(ドロー)→高橋奈七永(ドロー)→MIRAI(ドロー)→ボジラ(ドロー ※桜井麻衣が援護)→Sareee(ドロー)→ビクトリア弓月(敗北)→NØRI(ドロー)→練習生4人(ドロー)→藤本つかさ(ドロー)→林下詩美(ドロー)=4勝1敗18分け (よろず~ニュース・山本 鋼平)
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