ニューウェイは2025年にアストンマーティンの「失敗」を正せるか?新風洞&新シミュレーター稼働で早期最下位グループ脱出を期待
アストンマーティンは、来年初めにエイドリアン・ニューウェイを迎えることを心待ちにしており、2026年のレギュレーション変更を見据えてパフォーマンス向上に取り組んでいる。 ●【2024年F1チャンピオンシップ・ランキング】アストンマーティンとフェルナンド・アロンソのランキングは?第22戦F1ラスベガスGP終了後 2度のワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソはラスベガスで「基本的に、今ではザウバーと並んでF1で最後のチームだ」と認めた。 そして、2025年にマックス・フェルスタッペンと対戦することを期待していないようだ。 「この場を借りてマックスにお祝いを申し上げたい。そして、私も早急にそのポジションに就けることを願っている。おそらく2025年ではないだろうが、2026年のレギュレーション変更に伴い、より多くのドライバーにチャンスが巡ってくることを期待しているし、アストンマーティンもその中に含まれていることを願っている」 2023年の好調なスタートから考えるとチームのパフォーマンスは完全に崩壊しているが、ローレンス・ストロールは依然としてアストンマーティンに多額の投資を続けている。 チームのアンバサダーを務める元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは『DAZN』にこう語った。 「私たちがここにいる理由は、2025年のマシンを改善し、このマシンの設計における多くのミスを修正するために努力し、未来をちょっと変えることだ。何よりも、エンリコ・カルディレとエイドリアン・ニューウェイの加入を楽しみにしているよ」 ニューウェイはF1ではほぼ成功を保証されているような存在となっているが、デ・ラ・ロサは彼の影響力が発揮されるにはまだ時間がかかると認めている。 「確かにニューウェイが来るのは3月になってからだ。3月には実質的にはすでに今シーズンの最初のレースに突入しているが、この2人の素晴らしい加入者以外にも、優秀なエンジニアチームがいて最高のツールを利用できることも事実だ」 「それらは最先端のシミュレーターと新しい風洞だ。我々はもうメルセデスの風洞を共有したり借りたりするつもりはない。我々独自の風洞を持つつもりだ。これらは我々のチームに最高のツールを提供するうえで非常に重要な要素だと考えている」 「1月から風洞でテストを続けており、のちにエンリコ・カルディレと、エイドリアン・ニューウェイが加入する。その成果が現れるまでには3~4ヶ月はかかるだろうが、非常に長い1年になる」 「今年の序盤はメルセデスと戦っていたが、今、ラスベガスではジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得し、優勝した。重要なのはスタートではなく、ゴールだよ」とデ・ラ・ロサは締めくくった。