3場所ぶり出場目指す横綱照ノ富士、出稽古で仕上がり確認 正代に11戦全勝
大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)で、3場所ぶりの出場を目指す横綱照ノ富士が8日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、元大関の幕内正代と11番連続で相撲を取って仕上がりを確かめた。 得意の左上手を引いて一気に攻めるだけでなく、あえて相手の攻めを受けたり、前まわしを引いて頭を付けたり、相手の差し手を抱えたりと、さまざまな形を試しながら全ての相撲で圧倒した。古傷の両膝を気にするように曲げ伸ばしする場面はあったものの、時折、笑顔も見せるなど表情は明るかった。正代は「まわしを取られたら何もできない。力が違いすぎますね」と脱帽した。 照ノ富士は報道陣から6日の横綱審議委員会の稽古総見より状態が上向いているか問われると、「多少なりにはね。まだしっくり来ないところがある。これからじゃないですか」と話した。