【期待】「簡単な3つの質問」でアルツハイマー病の疑い判定が可能に?慶応大開発者が解説…初期の段階から認知症に気づき早期発見へ
11 月21日、慶応大学の伊東大介特任教授らを中心とした研究グループは、認知症の原因となる「アルツハイマー病」の疑いがある人に対し、簡単な質問をするだけで見分けられる方法を開発したと発表しました。 【画像】アルツハイマー病を見分けることが出来る「3つの質問」とは? 伊東特任教授によると、「現在、困っていることはあるか」「3カ月以内で気になるニュースはあるか」という質問には「ない」と答え、「現在、楽しみはあるか」という質問に具体的に回答した人の83%がアルツハイマー病の精密検査で“陽性”だったということです。 慶応大学病院 メモリーセンター長 伊東大介特任教授: 特徴は、“取り繕い”というのがあります。例えば物忘れとかで困っていても、看護師さん、医者、第三者に向かって、「いや、困っていることないよ」って、少しごまかすんですね、それが特徴です。
何げない会話に“3つの質問”を
「めざまし8」は、認知症の人などの生活サポートを行っている介護施設を取材。許可を得て、認知症を患っている利用者に3つの質問を行いました。 ――現在困っていることはありますか? 認知症を患う女性(85): 私、なにもないのよ。 ――最近気になるニュースを挙げてください ニュースはね、気になっていることはないね。 2つの質問には「ない」と回答。もう一つ「現在の楽しみ」について聞いてみると…。 ――最近の楽しみはありますか? 認知症を患う女性(85): 楽しみはあんまりないね。人を見て「おはよう」「こんにちは」で、両方が言い合えれば、それでいいと思うような感じ。 ――そういうことが楽しかったりしますか? うん。 「楽しみはあまりない」としつつも、生活の中で周囲と交わす挨拶が楽しいという具体的な回答がありました。 伊東特任教授: (アルツハイマー病の)受け答えはこんな感じですよね、困ったことは?「ない」って言いますよね。 伊東特任教授も、女性の受け答えから、アルツハイマー病の特徴がみられるといいます。 こちらの施設では、職員が利用者に30項目ほど質問し、認知症の判断を行っているといいますが、中には聞きづらい質問もあるといいます。それに対して、今回発表された“3つの質問”については…。 BLG品川 介護支援専門員 竹内留美子さん: すごく聞きやすくなったなって、実際にちょっと試してみて思いました。 普段、何気なくしている会話の中から見分けることができる、私の中の判断として取り入れていきたいかなって思います。