運命を変えた現役ドラフト ソフトバンク長谷川威展、1年後には人生初の常夏ハワイへ 「吉田賢吾も本当にびっくりしたんじゃないかな」
【ホノルル(米ハワイ州)小畑大悟】 ソフトバンクの長谷川威展投手が12日(日本時間13日)、常夏のハワイで現役ドラフトから激動の1年を振り返った。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 「両親が行きたいという感じだったので親孝行だと思って」。もともとハワイへの優勝旅行は不参加を予定していたが、親孝行のために両親と姉と参加した。人生初のハワイ。昨年の同時期は現役ドラフトで指名され、日本ハムからソフトバンクへの移籍が決まった。「今思い返したら、ちょうど1年前っていう感じですね」と振り返った。 大卒2年目を終えると、青天のへきれきで現役ドラフトにかかった。「ソフトバンクに入るというのがすごくもう。昨年から投球自体に自信は持ちだしていたけど、選手層の厚さが…。出られるのかという不安がたくさんありました」 2月の春季キャンプから貴重な左の中継ぎとしてアピールを続けた。体調不良のため開幕1軍は逃したが、4月上旬に昇格すると、プロ初勝利を含む4勝をマークした。自己最多の32試合に登板し、6ホールド、防御率2・49の好成績を残した。 成績自体には「全然、満足はしていないですよ。満足もしていないけど、来年はこれ以上の成績を残せるのかという不安もある」と語った。一方で移籍については「1年間、良かったなと思える部分しかない。現役ドラフトの可能性を僕たちが活躍することで広げられたら」とうなずいた。 同年の現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムに移籍した水谷瞬も大ブレーク。長谷川は一つの大きな要因に〝タイプかぶり〟を挙げた。「水谷も(ソフトバンクでは)タイプがかぶっていたところもあるし、僕も日本ハムの時は左のタイプがかぶっていた。そこは(移籍を)プラスに捉えていけるところだと思います」と説明した。 その点では先日の現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムに移籍した吉田賢吾も右の大砲系でタイプがかぶっていた。「吉田賢吾も僕と同じ2年目(のオフ)でびっくりしたんじゃないかなと思います。2年目ですし、想像しないですよね」と自身と重ねた。そして現役ドラフト全体を見渡し、「チャンスは絶対に広がると思います」と力を込めた。突然の移籍から引っ越し、自主トレと激動だった昨年の冬から一転、チャンスをつかんだ長谷川は南国ハワイで激動の1年の疲れを癒やしていた。 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社