【久慈暁子のアメリカライフ 最終回】「アメリカ生活に別れを告げ日本へ! お気に入りの場所もたくさんできました」
大好きな街ニューヨークの中でも一番はブルックリンブリッジ! 特にブルックリン側から渡ったときのマンハッタンの摩天楼は格別です。渡るたびに感動で涙が浮かんできます。
夕暮れ時がおすすめです。ピンク色の夕焼けに浮かぶマンハッタンのビル群のキラキラと輝くあかりは絵葉書のようです。
初めてのアメリカ生活は戸惑うことばかり
ワクワクしてアメリカに来たはずなのに、実際に現地で生活してみると困ることだらけ。治安が日本と大違い、地下鉄やバス・配車アプリの使い方がわからない、本場の英語が速すぎる……。業者が来ても何を言っているかわからない。 夫をサポートしに来たはずなのに最初は周りの人に頼り切りでした。 さらに私はバスケットボール未経験で詳しいことはわかりません。最初は私の方が試合結果に一喜一憂していたかもしれません。
勇気づけられた祖母からの言葉
そんな時に母から送られてきた祖母の動画。 「人生色々な事があるけれど、暁子はいつでも穏やかな気持ちでいることが大事だよ」 この言葉を祖母から聞いてから、いつも穏やかで家に帰ればいつもの楽しい空間が待っていると思わせる事が何より大事だと気づき、何かあるたびに祖母のその言葉を思い出しながらシーズンを過ごしました。 今私が考える夫を支えることとは『何気ない話ができて、バスケットボールとは違う話を少しでもできる環境を作ること』なのかなぁと思います。 つまり、ある意味息抜きできる環境作りでしょうか。
私自身は、友達のほとんどいない、言語の通じないアメリカという地でどう自分を楽しませるか色々試してみました。色々な観光地、美術館、博物館に積極的に出かける。そしてその土地の人と会話する。「知らない土地、知らない言語を知る」ことで新しい何かに出会えるワクワク感と楽しさを感じることができました。
自分が楽しく生活する。自分の機嫌を自分でとる。そんなことができるようになったのがこの2年間の大きな収穫でした。
そして@BAILAの連載記事で読者の皆さんにお話しすることが、アメリカで生活する私の心の大きな支えのひとつとなっていました。