伝統校の歴史と誇りの「象徴」を胸に 後輩たちが受け継いだ先輩の思い ~広島・国泰寺高校サッカー部~
■卒業生 山成宣彦さん 「国泰寺の良さは、しんどいときにがんばる。力を合わせてみんなでしんどい局面を乗り越える。そのときにチャンスがある。そのときに頑張って点をとる。その繰り返し。その裏付けになるのが、毎日毎日の練習だと思うので。」
選手としても指導者としても、思い出が詰まった土のグラウンドには、長い歴史を物語るものがありました。 ■卒業生 山成宣彦さん 「広島国体(1951年)に時にできたグラウンドらしいんですよ。その時に天皇陛下が決勝戦かなんかを見に来られたんですね。真ん中の当たりに座って、天覧試合を見られた。そういう非常に歴史のある場所なんですよ。」
トップレベルの選手もプレーしたグラウンドは、高校サッカー選手権でも使われていました。 ■卒業生 山成宣彦さん 「高校サッカー選手権の決勝はほとんどここでやるように。向こう側に両チームの応援団。色々な横断幕にいろいろなことを書いて、非常に熱気があった。」 ■広島テレビ 有田優理香アナウンサー 「高校サッカーの決勝と言えばここだから、ここで練習しながら決勝に立つぞという思い?」 ■卒業生 山成宣彦さん 「そうですね。それはうち(国泰寺)の生徒にとっては、すごくモチベーションになっていたと思いますね。自分のグラウンドを決勝戦で明け渡すわけにはいかないぞ、という気持ちは持っていたんで。」
山成さんも、母校のグラウンドで準決勝を戦いました。卒業から60年経った今も忘れられません。 ■卒業生 山成宣彦さん 「広大附属高校に負けた試合、その後全日本選手になった小城得達さんに、ロングシュートを決められたのを、フリーキックをですね。未だに軌跡をよく覚えています。雨の日のぐしゃぐしゃのグラウンドで、負けて悔し涙に暮れて、プールに飛び込んだことを覚えています。」 ■広島テレビ 有田優理香アナウンサー 「喜びも悔しさも、高校サッカーの思い出はここに詰まっているんですね。」