レジで「ゲーム課金」一点張りの60代、高額詐欺に気づいたヤマダデンキ店長が利かせたとっさの機転
架空料金請求の特殊詐欺被害を防いだとして安芸高田署は10日、安芸高田市吉田町のヤマダデンキテックランド安芸高田店に感謝状を贈った。同店は6月に続き2回目。とっさの機転で被害防止につなげた。 【一覧】広島県内で発生した特殊詐欺 同署や同店によると、9月18日に島根県内の60代男性が来店し、30万円分の電子マネーを購入しようとした。レジで対応した宮本秀征店長(47)は高額なのを不審に思い、用途を尋ねると男性は「ゲーム課金」の一点張り。急ぎ同署に通報するとともに支払い用のクレジットカード端末機の不具合を装い、署員到着までの時間を稼いだ。 駆け付けた署員が話を聴いて詐欺と発覚。男性は何者かから「ゲーム課金と言えと指示されていた」と話したという。 この日、同店で関藤仁司署長から感謝状と抑止優秀店の表彰の盾を受け取った宮本店長は「立て続けに遭遇して驚いている。被害が防げて何より」と笑顔。関藤署長は「意識高く機転を利かせてもらい頼もしい」と伝えた。
中国新聞社