スイングを固めるなら“中調子”を使うべしってなぜ!? ドライバーからアイアンまでシャフトの調子はそろえるべき?
調子とは一般的にシャフトの最も軟らかくてしなる部分を指す
シャフトのカタログを見ていると「調子」や「キックポイント」といった表記があります。中調子、元調子、先調子などと書いていますが、それらが何を意味するのかよく分からないゴルファーも多いと思います。本日はシャフトの調子とドライバーからアイアンまでの連動性についてお話しします。 【写真】安くても飛びついちゃダメ! これがフジクラが公表したベンタスシリーズ模造品の特徴です
そもそも調子ですが、一般的にはシャフトの最も軟らかくてしなる部分を指しています。簡単に言えば中調子は真ん中が軟らかく、先調子は先、そして元調子は元が軟らかいという事になります。 ただ、ここで『一般的には』という前置きをしたのはカタログに表記されている調子が必ずしも本当に軟らかくてしなる部分を指していない場合があるからです。たとえば、メーカーやモデルによっては実際に手元が軟らかくなくても引っ掛けにくいシャフトにあえて元調子と表記することもあります。要するに弾道のイメージで調子の表記を変えることもあるわけです。 また、ダブルキックという手元と先端が軟らかいシャフトもあるのですが、そういったモデルは間を取って中調子と表記することもあります。つまり調子の表記はあくまでも目安であり、カタログの表記を鵜呑みにするのではなく実際に試打して自分がタイミングの取りやすいシャフトを選ぶべきなのです。 ちなみに、よく先調子は球が上がりやすくてボールを捕まえやすい、逆に元調子は出球が低くて引っ掛けにくいといわれます。単純にそれだけを聞くとスライサーは先調子、フッカーは元調子を選びたくなりますよね。しかしこの選び方は根本的に間違えています。シャフトの調子はスイング中のタイミングの取りやすさに影響します。要するに、自分に合う調子のシャフトはインパクト時にフェースの向きが安定しやすいのです。 逆にいえば、間違えた調子のシャフトを選んでしまうとインパクト時のフェースが暴れてしまうので、ナイスショットの確率が低くなります。私のフィッティングデータを解析すると、必ずというわけではありませんが、スイング軌道がインサイドアウトの人は中から元調子が、逆にアウトサイドインの人は中から先調子が合う傾向にあります。同時に軌道がゼロ付近の人は、下手に元や先を打たずに素直な中調子が合います。また、中調子のシャフトの方がスイングの特性がそのまま弾道に影響するので、スイング矯正をしている人や、スイングづくりをしている初心者に向いているといわれています。