「2人の妻」には感謝しかない 著作で赤裸々に「夫婦生活」の大切さを説く 話の肖像画 ジャーナリスト・田原総一朗<29>
なーに、大したことはできませんよ。お風呂に入れてあげたり、膿(うみ)がついたガーゼを取り換えてあげたり…。いよいよ、危ないとなった平成16年夏、仕事で北朝鮮へ行く話があった。ためらう僕の背中を彼女は「行きなさい」と押して、送り出してくれた。結局、死に目には会えませんでしたねぇ。67歳。こちらも早過ぎましたよ。2人の妻には感謝しかありません。
僕の仕事のことも全部彼女に任せていた。どの仕事を受けるかを彼女に相談して、頼り切っていたんですよ。だからしばらくは抜け殻のようになって…。その後、僕の仕事のサポートは娘たちがやってくれている。ときにボロクソに怒られるけど、そんなことを言ってくれるのは娘だけ。ありがたいですよ。
今の女性関係ですか? ガールフレンドはいますよ。まぁ〝茶飲み友達〟ですけどねぇ。
《そうそう、田原さんは「夫婦生活」の大切さを説き、著書でもそのことを赤裸々につづっている。さて、油断していると「還暦過ぎのおじん記者」に〝クセ球〟の逆質問が飛んできた》
で、アナタはどうなの。しっかりやってますか?(聞き手 喜多由浩)=明日から夢グループ創業者、石田重廣さん