史上初の“ママさんルーキー”、22歳の神谷和奏がツアーデビュー戦! 今週替えたばかりのNEWパターで奮闘
20歳になる直前に出産し、昨年プロテストに合格した神谷和奏が、JLPGA史上初の“ママさんルーキー”として、ツアーデビュー。キャディであり夫の幸宏さんとの二人三脚での奮闘には、今週水曜日に手にしたばかりのNEWパターの存在があった。
緊張のツアーデビュー戦
昨年、4度目のプロテストに合格し、史上初のママさんルーキーとなった神谷和奏が、富士フイルム・スタジオアリス女子でツアーデビューを果たした。アマチュア時代を通しても、JLPGAツアーでの出場は初めてだという。 今季のQTランキングは105位で、ステップ・アップ・ツアーが主戦場になる。今大会は推薦での出場となった。 スタート前は「緊張してるかどうか、自分でもよくわからなくて。緊張してるかもしれない」という神谷だったが、スタートホールは無難にパーで発進したものの、11番では早くもトラブル。 3打目のバンカーショットが、雨で締まった砂に弾かれてホームランしてしまい、ダブルボギーと してしまった。 「スタートから間もない、まだ地に足がついていないときに、大きなトラブルになって、正直ドキドキでした」(キャディで夫の幸宏さん) 伸ばしたい12番パー5では、3打目を木の真後ろに打ってしまったが、6番アイアンで低く打つトラブルショットでパーセーブ。13番、14番もグリーンを外す、苦しい展開だったが寄せワンでしのいだ。 神谷本人もキャディの幸宏さんも、ともにターニングポイントだったと話したのが、左ドッグレッグの15番ホール。ティーショットを左のフェアウェイバンカーに入れてしまったが、クリーンにボールを捉えた見事なショットでグリーンをとらえた。 「7番アイアンだったんですけど、あそこで難しいバンカーから良いショットが打てて、流れが変わったかなという感じがありました」(幸宏さん)
後半のチャージで、アンダーパーフィニッシュ
小雨が降り止まず、8.8℃という気温以上に肌寒さを感じるなか、後半は神谷のショットが冴えはじめる。 1番、2番で連続バーディーを奪って、スコアをイーブンに戻すと、4番と5番もバーディーチャンスにつけ、5番をバーディーとした。 後半唯一のピンチだったのが、6番のパー5。セカンドを大きく左に引っかけてしまい、暫定球を打たねばならない状況だった。 幸いボールは見つかったが、ライも悪く、目の前の木が気になる3打目。幸宏さんのアドバイスで、 PWを選択してグリーン奥まで運び、パーセーブした。 最終ホールの9番では、ピン手前の絶好のバーディーチャンスにつけたが、決めきれず。 「上り傾斜がきついのはわかってて、しっかり打とうねと話してたんですけど、打つ前に隣ホールの歓声が聞こえて、ちょっと緊張してしまいました。これは次への課題にします」と神谷も悔しさをにじませた。 しかし、トータル1アンダーとまずまずのデビュー戦となった。
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