空港のトイレに捨てられた子犬に添えられた、DV被害者の飼い主からの“悲痛な手紙”が話題に「他に選択肢なかった…」
ラスベガスの国際空港で一匹の犬が保護された。生後3カ月前後とみられるオスのチワワであるこの子犬は、女子トイレに捨てられているところを空港職員に発見された。 【画像】可愛い!空港のトイレに捨てられた子犬のチューイ ほか記事の画像をすべて見る この子犬には、手書きの手紙が添えられていた。
恋人に虐待されていた女性、安全のため子犬を手放すしかなかった
「こんにちは! ボクの名前はチューイです! ボクの飼い主は虐待関係にあり、ボクを飛行機に乗せることができませんでした。彼女はボクと離れたくなかったけれど、他に選択肢はなかったんです」 こんな書き出しで始まる手紙には、飼い主の女性とチューイ(子犬)をとりまく悲痛な状況と、チューイを守るため、フライトに乗る前に手放すこと決意した飼い主の思いが切に綴られていた。 「私(飼い主の女性)の元恋人は、私たちが喧嘩しているときに愛犬を蹴ったため、子犬の頭には大きなこぶがあります。 おそらく獣医にかかる必要があります。 私はチューイをとても愛しています。どうか彼を愛し、面倒を見てあげてください」 空港職員は地元の動物保護団体のボランティアでもあった。この職員はチューイを保護した上で、ラスベガス市内の犬の保護団体「コナー&ミリーズ・ドッグ・レスキュー」に連絡。同団体がチューイを引き取ってくれるかどうか尋ねたところ、団体は快くチューイを迎え入れた。地元の動物病院で頭と顎に受けた怪我の治療を受けたチューイだったが、深刻な怪我ではなかったという。
飼い主になりたいというオファーが殺到
チューイが落ち着いたころ、団体の創設者であるリンディア・ギリアムさんはFacebookで飼い主の手紙とチューイの写真を公開した。 「この投稿をこの子犬のママが見てくれるよう、シェアしてください。彼女(飼い主)はチューイが幸せになるために、勇気をもって子犬を手放す決意をしたのです」というコメントと共に投稿した。 リンディアさんをはじめとする「コナー&ミリーズ・ドッグ・レスキュー」は、飼い主の状況が変わり、チューイを引き取りに来る可能性があると考え、暫く待つことにした。しかし残念ながら飼い主は現れなかったため、まずは里親に預け、最終的に飼い主となる人を探すことにした。 飼い主の胸を打つ手紙、そしてチューイの愛らしい姿をSNSで見た人たちから「飼い主になりたい!」というオファーが殺到したという。しかし同団体はチューイの安全と健康が守られるよう注意深く「新しい家族」を選定することとし、飼い主募集にまつわる詳細情報は一切公開しなかった。