【女子日本代表OG対談②】栗原三佳×三好南穂「2人から見たパリ五輪戦士・12名の素顔とは?」
■意外(?)と真面目なムードメーカーたち
――続いて宮崎早織選手。 栗原 とにかくおしゃべり(笑)。私、早織の姉と仲が良くて。 ――学年では栗原さんの1つ年下にあたる優子さんですね(東京成徳大学高校、白鷗大学、山形銀行などでプレー)。 栗原 はい。それで優子から私のことを変な人って聞いていたようで、イジられました(笑)。そういったことを言ってきました。本当に口から生まれてきたというぐらい良くしゃべる。 三好 ずっとしゃべってるよね。 栗原 でも、メンタルは意外と…。 三好 結構気にするし、全く話さないときもあるね。元気ではあるけれど、周りの人から見えているほど楽観的ではなくて真面目ですごく慎重。そういう意外な一面を持っている。でも、自分が明るく引っ張るキャラということも分かっていると思う。 栗原 そうだね、明るく元気にチームを引っ張ってるよね。ただ、エブリンのことを「普段は静かですよ」と言っているけれど、いや、早織もそういうとこあるよねとは思う。だからあの2人は気が合うのかも。 ――では、その馬瓜エブリン選手について。 三好 エブリンも同じだよね。これを言うとエブリンが嫌がるかな? エブリンというのを演じているようなところがあるというか…。 栗原 うん、エブリンというキャラを持っているよね。 三好 でも、普段の練習前では普通だし。 栗原 真面目だよね。 三好 真面目で、暗いときだってある。だけど基本は人を喜ばせるのが大好き。サプライズやみんなで何かをするような企画とかを考えてくれる。だからこそ、『エブリン』というものに徹底しているのかなと。「パリでは吠えまくる」と言っているけれど、それをやることによってチームが勢いづくことも分かっているからやるんだと思う。 栗原 それと、とっても妹思い。 三好 あれだけ仲の良い姉妹は、私は初めて見た。 ――では馬瓜ステファニー選手にいきましょう。エブリン選手と同様に2人ともトヨタ自動車でチームメートでもありました。 栗原 エブリンよりは楽観的なところがあるけど繊細だよね。あの姉妹は繊細であり明るい。あと、お互いに励まし合っている。 三好 「エブリンより楽観的だけど繊細」という表現はすごく合っているかもしれない。 ――今は活躍の場をスペインリーグに移して奮闘しています。 栗原 自分の目標はしっかり持っている選手で、賢く計画的なところがありますね。忘れ物多いですけど(笑)。 三好 確かに。そういう抜けてるところがたくさんあるけれど、賢さがあるよね。